太陽光発電はやばい?後悔しない太陽光発電の設置方法はあるのか

持続可能な開発目標(SDGs:Stainable Development Goals)が、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択されました。

持続可能な開発目標の7つ目の目標に掲げられている「全ての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的なエネルギーへのアクセスを確保する」というものがあり、持続可能な近代的エネルギーとして二酸化炭素を排出しない自然エネルギーが注目されています。

太陽光発電もこの自然エネルギーを利用した発電方法の一種で、持続可能な開発目標の達成に欠かすことができない存在です。

しかし、この太陽光で発電を行う太陽光パネルの設置をめぐっては、太陽光パネルの設置を後悔していたり、設置後にトラブルに見舞われたりするなどの報告が相次いでいます。

太陽光パネルを上手に活用することでクリーンなエネルギーをお得に利用することが可能ですが、事前にしっかりとリサーチをしておかないと、後悔することになるかもしれません。

ここでは、太陽光発電のメリットとデメリット、仕組みや公開しないためのポイントについて解説します。

目次

太陽光発電とは?太陽の光をエネルギーに発電する仕組み

【図解】太陽光発電のしくみ

引用:中部電力

太陽光パネルは、太陽電池をたくさん集めたものです。太陽電池なら、小学校の理科の授業で使った記憶がある方も多いでしょう。

太陽電池は「n型半導体」と「p型半導体」という性質が異なる2種類のシリコン半導体を貼り合わせて作られています。

光エネルギーが当たると、n型半導体はマイナスの電気を帯び、p型半導体はプラスの電気を帯びるため、乾電池と同じ状態になります。そこに電線を繋げば、電気を得られるというわけです。

太陽光発電のメリットとデメリット

カーボンニュートラルの実現のため普及が進められている太陽光発電ですが、メリットだけでなくデメリットもあります。ここではその両方を紹介していきます。

太陽光発電のメリット

まずはメリットを紹介していきます。

CO2排出量を削減し環境に優しい

太陽光発電は、無限に得られる太陽の光を利用した再生可能エネルギーです。発電時に二酸化炭素を排出しないので、地球温暖化の抑制に貢献できます。

火力発電によるCO2排出量は、1kWhあたり約690gです。対して太陽光発電では1kWhあたり17~48gと言われています。

太陽光発電システム1kWあたりの年間発電量は約1,000kWhと言われています。つまり、3kWの太陽光発電システムを家庭に導入した場合のCO2削減量は、年間で1,950kg前後。これは、杉の木約140本分のCO2吸収量相当です。

参考:東京都地球温暖化防止活動推進センター

光熱費を削減できる

自宅で発電した電気を使えるので、電力会社から購入する電力量が減り、電気代が安くなります。

近年、国際情勢の悪化に伴う燃料価格高騰や、再生可能エネルギー促進賦課金の上昇により、電気代が高くなっています。

太陽光発電システムを導入すれば、電気代高騰の影響をぐっと抑えることができ、安心して電気を使うことができるでしょう。

売電収入が得られる

太陽光発電を始めとする再生可能エネルギーは、FIT制度により電力の買取価格が一定期間保証されます。家庭用の太陽光発電であれば10年間、余った電力を市場より高い価格で電力会社が買い取ってくれるのです。

2023年度に太陽光発電を導入した場合、売電価格は16円/kWhです。FIT制度を使わないと、東京電力の場合で買取価格は8.5円/kWhですので、優遇されていることが分かります。

年間でどれくらいの売電収入が得られるかは、家庭での消費電力量・太陽光パネルの容量・設置する地域の日照量などを考慮して試算できます。

停電時の備えになる

台風や地震による停電時にも、太陽光発電システムがあれば、昼間は発電した電気が使えます。

大規模な災害の場合、家が無事であっても発電所や送配電設備が被害を受けると、停電が続く可能性も考えられます。

停電時にも自宅で発電できれば、スマホやテレビ・空調設備などを使用でき、暮らしを守ることができるでしょう。

より安心感を高めるなら、蓄電池を一緒に導入するのがおすすめです。太陽光発電した電力を貯めて夜に使うことができるため、長期的な停電であっても照明や冷蔵庫を使用できます。

太陽光発電のデメリット

知っておくべきデメリットもありますので、対策方法と一緒に確認していきましょう。

設置費用が高い

一般的な家庭で80~130万円程度の設置費用がかかります。光熱費削減や売電収入で元が取れるとはいえ、負担が大きいことは間違いありません。

ただし、近年は太陽光発電設備の価格も安くなってきています。売電価格も下がってきているとはいえ、10年前後で費用を回収することができるでしょう。

地方自治体の補助金ができる場合があるので、見積もり依頼時に設置業者に相談してみましょう。また、0円ソーラー(リースなど)の活用も検討してみてください。

日射量により発電量が増減する

光エネルギーによって発電するため、曇りや雨の日は発電量が落ちてしまいます。もちろん夜間は全く発電しません。

ただし、年間を通してみると発電量が大幅に減ってしまうということはあまりありません。想定の5%程度以内の差であることがほとんどです。

また、蓄電池を導入すると、発電量が多い日の電力を貯めておけるので、より効率よく電力を活用できます。特に、昼間在宅時間が少ないという方は、昼間発電した電気を消費量が多い夜間に使えるのでおすすめです。

メンテナンス費用がかかる

太陽光発電システムは、設置したらそれで終わりというわけではなく、定期的なメンテナンスが必要です。パネルの汚れは発電効率の低下に繋がりますし、電気系統の故障やパネルの破損などが起こる可能性もあります。

太陽光パネルの寿命は30年以上とも言われています。できるだけ長い間多く発電するためにも、専門業者に定期的にメンテナンスを依頼すると安心です。設置業者の中には、メンテナンスサービスを行っているところもあるので、見積もり依頼時に確認しましょう。

万一の故障に備えて、保証が充実したメーカーを選んでおくのもおすすめです。

太陽光発電を設置して後悔した人の特徴【4パターン】

太陽光発電を設置して後悔した人の多くには、共通した4つの特徴があります。ここでは、その4つの特徴を詳しく解説していきます。

①海外製の太陽光発電を設置して後悔

太陽光発電のシステムは日本だけではなく、海外でも生産され日本に輸入されています。

そのような海外製の太陽光システムの多くは中国や韓国で生産されたものですが、日本の住宅にも設置することが可能です。

しかし、多くの日本のメーカー(京セラ・シャープ・ソーラーフロンティア・パナソニック)で生産された太陽光発電システムが海外製の太陽光発電システムと大きく異なる点は、JIS規格という統一された規格による方法で、太陽光パネル一枚当たりの発電量をしっかりと計測し、その基準をクリアしているという点。

その測定方法は、気温が15度の時にパネル正面から1kWh/㎡(標準光)が当たった場合、一時間でどの程度の電力が得られるかを計測するというものです。

それ以外に出荷時の検査体制も徹底されているため、「新品であるにも関わらずほとんどまたは全く発電していない太陽光パネル」が市場に出回ることはまずありません

一方海外製のパネルに関しては日本とは検査の体制が異なることと、船便で輸送されるためそのに品質が左右されるケースもあることから、「カタログに表示されている通りの発電量」が得られないことも珍しくありません

また、日本製の太陽光パネルは、太陽光パネルのレントゲン検査のような「EL検査」も行われます。

このEL検査により、セルと呼ばれる太陽光パネルの発電部分の単位に亀裂や発電していない部分が無いかを全てチェックしているメーカーも少なくありません。

しかし、海外のメーカーではこのEL検査を行っているメーカーはあまりありません。

このような品質の違いは、一年中屋根の上で太陽光や風雨にさらされる過酷な環境に置かれる太陽光発電システムの性能の違いに直結します。

海外製の太陽光発電システムの中でも品質が悪い物を設置してしまった場合、営業担当者から提示された発電量を得ることができなかったり、思っていたほどの発電量を確保できなかったりといったトラブルにつながりやすく、太陽光システムを設置したことを後悔してしまうことになるのです。

②購入時に相場を調べなかったため高額で契約してしまい後悔

購入時に太陽光発電システム本体と設置にかかる費用の相場をきちんと調べずに契約をしてしまったため、相場よりも高い金額を支払うことになり後悔してしまう人もいます

太陽光発電システムとその設置にはそれなりの費用が必要になりますが、太陽光発電システムの価格と設置費用について何も知らないと、これ幸いと相場より高い費用を提示してくる業者も存在します。

このように必要以上に高い金額を支払ってしまわないためにも、同じメーカーの太陽光発電システムを取り扱っている業者のうち数社をピックアップして、相見積もりをとるようにしましょう

そうすることで費用の大体の相場が分かるだけではなく、いくつかの業者の対応を見ることができるので、価格とともに信頼できそうな業者かどうかをある程度判断することができます。

相見積もりをとる場合には高額な業者を避けるのは当然ですが、極端に安い金額を提示してくる業者にも注意する必要があります。

その理由は、そのような業者は手抜き工事をしたり、太陽光発電システム設置の実績が浅かったりするためです。

相見積もりをとり、適正な価格で太陽光発電システムの設置を行ってくれる信頼できる業者を選ぶことで、太陽光発電システムの価格と設置費用が相場より高額になることを避けることができるでしょう。

また、自宅の建築を依頼した業者が太陽光発電システムの設置を行っているというケースもあります。

そのような場合には、家を建てた時に信頼関係ができていることがほとんどなので、そのような業者に太陽光発電システムの設置を依頼するのも、後悔しないための良い方法であると言えます。

③訪問販売業者に進められるままに設置して後悔

FIT制度(事業者や一般家庭において再生可能エネルギーで発電された電力を電力会社が買い取る制度のこと)が開始された2009年ごろから、訪問販売業者が築浅の一戸建てを巡回して太陽光発電システムを売り込むようになりました。

これにより、太陽光発電に対する人々のイメージが悪化したと言われています。

一戸建てにお住いの方であれば、一度はこうした太陽光発電システムの訪問販売業者に訪問されたことがあるのではないのでしょうか。

こうした訪問販売業者の決め台詞は「確実に元が取れる」というもので、それ以外にもさまざまな太陽光発電システムのメリットのみを必要以上に強調して、言葉巧みに太陽光発電システムの購入を勧めてきます。

しかし、このような訪問販売業者から太陽光発電システムを購入して後悔している方も少なくありません

訪問販売業者の中にも優良な業者は存在するため、一概に訪問販売を行っている業者が全て悪徳業者であると言い切ることはできませんが、後々トラブルになることが多いのは、やはり訪問販売業者から太陽光発電システムを購入したケースです。

トラブルの内容にはさまざまなものがありますが、そのほとんどは契約に関することと、工事の質の悪さです。

契約に関するトラブルには、契約金額が相場より高額である、思ったほど発電しない、解約させてもらえないといったお金に関するものがあります。

太陽光発電システムの相場を知らない方が「太陽光発電システムを購入すると儲かる」といった話を聞くと、つい心が動いて契約してしまうケースも少なくありません。

このような場合に、金銭的なトラブルが発生してしまうことがあります。

訪問販売業者と太陽光発電システムの契約を結んだ場合には、契約した日を含めて8日間は無条件でクーリングオフ制度を利用し解約することができますが、悪徳業者の場合には何かと理由をつけて契約を解除してくれなかったり、あるいは恫喝に近い強い言葉で契約を解除しないようにいわれることもあります。

このように返金してもらうのに苦労することになるかもしれないため、安易に訪問販売の業者から太陽光発電システムの購入をしないようにしましょう。

④自宅が住宅用太陽光発電に向かない形の屋根なのに設置してしまい後悔

太陽光発電システムは、太陽光パネルに太陽の光が当たることにより発電を行うので、日照時間が長い南面に設置することにより多くの発電量を得ることができます。

そのため、太陽光発電に向いていない形の屋根に太陽光発電システムを設置しても思うような発電量が得られません。

太陽光発電システムの設置に向いていない形状の屋根とは、複雑な形状の形をした屋根です。

このような屋根に無理やり太陽光発電システムを設置しても、十分な発電量を得ることができずに後悔することになるでしょう。

逆に、太陽光発電システムの設置に向いている屋根の形状は、「片流れ屋根」「切妻屋根」「段違い屋根」「陸屋根」などの、平らな面が大きい屋根です。

ただし、屋根が太陽光発電システムの設置に適した形状の物であっても、状況次第では北側への設置はおすすめできません。

北側の屋根へ太陽光発電システムを設置しても十分な発電量を得ることは難しく、また隣家への光害が発生する恐れがあるためです。

また、家の外観を大事にしたい場合にも太陽光発電システムの設置は止めたほうが良いでしょう。

太陽光発電のやばいトラブルとは?

太陽光発電システムを設置した場合に、トラブルが起こったという話もよく耳にします。ここでは、太陽光発電システムを設置した場合に起こりやすいトラブルの事例を上階していきます。

①施行後に雨漏りするようになった

太陽光発電システムを利用する場合には、屋根に太陽光パネルを設置する必要がありますが、その際に屋根に穴を開ける必要が出てきます。

一般的な構造の屋根に穴を開ける場合には、太陽光パネルを設置する際に、パネルを架台に固定する金具を屋根の一番下の野地板と垂木に止めなければなりません。

そのため、野地板の上に貼られている防水シートにも穴を開けることになります。

屋根は屋根材と防水シートによって雨水が野地板に侵入するのを防いでいるのですが、太陽光発電システムを設置する際にはこの部分に穴を開けるため、この点が雨漏りを引き起こすリスクとなります。

ここでは、雨漏りの原因となる2つの例を紹介していきます。

1.施工不良による雨漏り

太陽光発電システムを設置した際に雨漏りが生じる原因の多くは、設置を行う際の施工不良であると言われています。

一般的に垂木に太陽光発電パネルを固定する際には、野地板や防水シートに穴を開けてビスを取り付ける「直打ち工法」が用いられます。

しかし、この直打ち工法を行う際に正しくない場所に穴を開けてしまったり、その後の防水加工をきちんと行っていない場合などに雨漏りが発生してしまいます

また、防水シート以上に雨漏りの防止に大きな役割を果たしているのが屋根材なので、この屋根材を太陽光パネルを設置する際に動かしたときに、しっかりと元の場所に戻していないと雨漏りが発生する原因となります。

また、構造が入り組んでいたり、小さすぎたりする屋根はもともと太陽光パネルの設置に向いていないため、このような屋根に無理やり太陽光パネルの設置を行うと施工不良が起きやすく、この場合も雨漏りが起こりやすくなります。

2.屋根の構造上の問題による雨漏り

屋根は、屋根の下に野地板があり、その野地板がもともと太陽光発電パネルの設置に向かないケースがあります。

もともと太陽光パネルの設置に向かない野地板とは、野地板が構造用合板ではなくバラ板と呼ばれる材料が用いられているもののこと。

バラ板を野地板として使用している屋根の場合には、木材と木材の間に隙間が空いているため、その隙間にビスが打ち込まれてしまうと雨漏りが発生してしまいます。

どの太陽光発電システムのメーカーも、スレート屋根で野地板がバラ板の場合には、設置を許可していません。

スレート屋根は瓦屋根など他の屋根と異なり、その部分だけを剥がして野地板の状態を確認してビスを打ち込むことができないため、バラ板とバラ板の間にビスを打ち込み雨漏りを発生させてしまうリスクが非常に高くなります。

このように、そもそも太陽光発電パネルの設置に向いていない屋根に太陽光発電パネルを設置することにより、雨漏りのリスクは非常に高くなります

②設置後のアフターサービスが十分ではない

太陽光発電システムの販売当初は、メンテナンスがいらないと言われていました。

しかし実際には、定期的にメンテナンスを行わないと故障したり発電量が落ちてしまったりといったトラブルが起こることがあるため、メンテナンスは必ず行う必要があります

太陽光発電システム(パワーコンディショナ―・太陽光発電パネル)の保証は、各太陽光発電システムのメーカーが行っています。

その保証はほとんどのものが期限を区切ってではありますが、無償で行われています。

しかし、大雪や台風などの自然災害による被害は保証が適用されないメーカーもあります。そのような場合には、有償で自然災害補償をつけることが可能なメーカーもあります。

太陽光発電システム本体の保証と同じぐらい大切なのが、工事保証。

工事保証とは、太陽光発電システム本体以外の施工に使用した部材や施工自体を施工店側が保証するものです。

太陽光発電システム自体のトラブルに関してはメーカーが保証してくれますが、それ以外の部分については、施工店側の保証となります。

しかしこの工事保証がない施工店もあり、このような場合に太陽光発電システム本体以外の部分にトラブルが生じた場合には、トラブルが起こるたびに有償で修理を行う必要があります

工事保証が有償である場合でも、工事保証をつけておいた方がしっかりとしたアフターサービスを受けることができるため、工事保証は必ずつけておくようにしましょう。

そして工事保証がない施工業者に施工を依頼することは、避けたほうが良いでしょう。

このように、太陽光発電システムにトラブルが生じた場合には、トラブルが生じた場所によってどこが保証やアフターサービスを行うかが変わってきます。

太陽光発電システム本体には必ずメーカーの保証がついていますが、工事保証は全ての施工業者がつけているわけではないため、工事保証の内容を確認してから施工を行わないと、後で大きなトラブルにつながる恐れがあるため注意が必要です。

 

③施工した業者が倒産してしまった

太陽光発電システムの設置業者の倒産が増えており、その理由の多くは販売不振。

太陽光により発電された電力の買取が始まった当初は、1kWhあたり48円もの高値で買取が行われていたため、多くのご家庭で太陽光発電システムの設置が行われました。

しかしその後、徐々に電力の買取価格が下がるにつれて新たに太陽光発電システムを購入するご家庭も減少し、施工業者の中には深刻な売り上げ不振に陥り、ついには倒産してしまう業者も出てくるようになりました。

自宅に太陽光発電システムを設置してもらった業者がこのような事態になってしまうと、必要なメンテナンスを受けることができなくなってしまいます。

太陽光で損をする人と得をする人の違いは何?

太陽光で損をする人と得をする人の違いは、「いかに事前に太陽光発電システムについて勉強しているか」という点

特に情報を集めることもせず、目についた業者や訪問販売の業者の「お得ですよ」という言葉に乗せられて、設置後の電力買取シミュレーションも行わずに太陽光発電システムを購入してしまうと、ほぼ100%損をしてしまいます。

逆に得をする人は、太陽光発電システムの購入を考えた際に、どのメーカーの製品をどの施工業者に依頼するか相見積もりを取るなどの方法を使って決め、電気料金のプランを再検討し、ランニングコストと買取に出すことができる電力の金額をしっかりとシミュレーションしてから、初めて太陽光発電システムの購入を決定します。

このように太陽光発電損をしないためには、事前に正確な情報を集め、売電価格やランニングコストのシミュレーションをしっかりと行ってから購入する必要があるのです。

 

太陽光発電業者の中に存在する悪徳業者を避ける方法

太陽光発電システムを販売している業者の中には、残念なことに悪徳業者も存在します。

このような悪徳業者の被害にあわないためには、悪徳業者の見分け方を知っておく必要があります。

ここでは悪徳業者の特徴を解説していきますので、後述するような特徴にひとつでも当てはなる業者の場合には、契約を行わないようにしましょう。

資料や名刺を持ち帰る

訪問販売の太陽光発電システム販売業者が来た際に、話を聞いた後に資料や見積もり、そして名刺までも持ち帰るケースがあります。

本来であればこれらをお客様の手元に置いてもらって検討してもらいたいと思うのが一般的な業者ですが、悪徳業者は「証拠を残したくない」という考えから、これら全てを持ち帰ってしまいます。

そのため、資料や名刺などを渡してくれない業者は信用しないようにしましょう

メリットだけを強調して説明する

太陽光発電システムを設置すると、災害対策になったり省エネが実現できたりとさまざまなメリットがある一方、発電量が安定しなかったり売電価格が年々さがって言ったりというデメリットもあります。

しかし、このようなデメリットやリスクを説明せず、「お得ですよ」「儲かりますよ」などとメリット、特に金銭的なメリットを中心に強調して説明する業者は、知識が乏しい業者や悪徳業者である可能性が高くなります。

太陽光発電の設置で後悔しないためにすべきこととは

太陽光発電システムを購入して後悔している人が少なくないことは、ここまで記述した内容からお分かりいただけたと思います。

では太陽光発電システムを購入して後悔しないためには、どのようなことをすべきなのでしょうか。

ここでは、太陽光発電システムを購入して後悔しないための3つのポイントについて解説していきます。

①太陽光発電専門の業者に依頼する

太陽光発電システムの購入と施工を依頼するには、太陽光発電システムを専門に取り扱っている業者に依頼すると非常に多くのメリットを得ることができます

そのメリットとは、多くのメーカーの太陽光発電システムを取り扱っている、屋根の形状や太陽光発電システムを設置する住宅の状況に合わせた提案を受けることができる、施工実績が多いなどといったものです。

さらにその太陽光発電システム業者が、それぞれのメーカーの施工認定店であれば、施工も安心して任せることができます。

しかし、一社だけを見て太陽光発電システムの設置を依頼せずに、このような業者を数社見つけて相見積もりを取ることも忘れないようにしましょう。

②自治体などから出る補助金を確認する

太陽光発電システムを設置する際には、設置する住宅が建っている場所によっては自治体から補助金が出ることもあります

また、この補助金には「都道府県」からでるものと、「市区町村」から出るものがあり、地域によっては両方からの補助金を受け取ることができるケースもあります。

そのため太陽光発電システムの購入を決めたら、自治体からの補助金を受け取ることができるかどうか、役場の窓口に問い合わせたりインターネットで調べたりして、もらい忘れが無いようにしましょう。

基本的に補助金の申請は新着順で行われるため、補助金を受け取るためには太陽光発電システム購入のタイミングもよく考えておく必要がありますね。

③売電価格のシミュレーションを行い10年間の収支を計算しておく

売電価格は年々下降していますが、太陽光発電システムの価格も下がってきているため、必ずしも損をするとは限りません。

太陽光発電システムの購入と設置、メンテナンスなどのランニングコストと売電によって得ることができる収入を今後10年程度の期間でシミュレーションし、損をしないかどうか確認しておくと、大きな金銭的損失を被り後悔するリスクは非常に低くなります。

まとめ

ここまで太陽光発電システムを購入して後悔している人に共通する特徴や、太陽光発電システム設置後に起こりやすいトラブル、そして悪徳業者の見分け方、後悔やトラブルを避ける方法について解説してきました。

一部の悪徳業者による悪い評判や、売電価格の下落によって太陽光発電システムを購入するご家庭は減少傾向にあります。

しかしこのようなリスクは、自分でしっかりと情報を集めることで軽減することが可能です。

リスクもある太陽光発電システムですが、メリットとデメリットをしっかりと把握し、また悪徳業者の見分け方も知ることで、後悔の無い太陽光発電システムの購入を行うことができるでしょう。

(参考:太陽光発電|再エネとは|なっとく!再生可能エネルギー
(参考:【太陽光発電のメリット・デメリットとは】特徴と仕組みや今後の課題を簡単にわかりやすく解説)

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