• CO2削減はメリットがいっぱい!地球を守るためのアクション

    CO2削減はメリットがいっぱい!地球を守るためのアクション

    1997年、京都に世界各国の代表者が集まり第3回目の国連気候変動枠組み条約の締結会議、COP3(Conference of Parties)が開催されました。

    この会議で採択された国際条約が「京都議定書」です。

    京都議定書とははこの会議に出席した全ての先進国に対して「二酸化炭素(CO2)を1990年比で2008年から2012年の間に5%削減すること」を求めるものです。

    さらに国ごとにも二酸化炭素(CO2)の削減目標が定められており、日本は6%の削減を取り決めました。

    このように、今や世界各国が地球を守るための責任として二酸化炭素(CO2)の排出量削減に取り組んでいます

    しかし、国が取り組むだけでは目標とする二酸化炭素(CO2)削減量を達成することは難しいかもしれません。

    CO2を削減しなければいけない理由

    現在地球は、温暖化の危機にさらされています。

    その理由は二酸化炭素(CO2)をはじめとした温室効果ガスの排出量が、人間の社会的および経済的な活動によって増加し、地球の表面温度を上昇させているためです。

    この傾向は、産業革命を境に表れ始めました。

    地球は約46億年と言われるその歴史において、自然による気候変動を繰り返しています。

    しかし、その気候変動とは何万年もかけて1℃程度の気温が上下するという非常に穏やかなものでした。

    現在注目されている人為的な温暖化のスピードは、自然な気候変動のペースをはるかに上回り、たった100年から200年の期間に約1℃気温が上昇しています。

    このような地球温暖化による気温の上昇が進むことによって、北極海の海水の減少による生態系の変化や、海面上昇により海抜が低い島が海に沈んでしまうことによる国土の減少や消失などが起こると予想されています

    また、水害やハリケーン、大規模な森林火災や干ばつの長期化などの自然災害の極端化も世界中で起っています。

    これらは経済システムやインフラに大きなダメージを与えるだけではなく、感染症の発生や農作物へ悪影響を与えることにもつながります。

    このような地球規模の温暖化が進むと、将来食糧問題も起こる可能性が高く、現在の事態は非常に深刻であるといえるでしょう。

    この深刻な事態を打破するために、世界各国で二酸化炭素(CO2)の排出量を削減する取り組みが行われていますが、個人でも二酸化炭素(CO2)削減の取り組みを行うことで地球温暖化の進行を緩やかにし、やがては止められるように努力しなければならないのです。

    CO2を削減するための日本政府の取り組み

    日本政府も、2050年の脱炭素化社会の実現に向けて二酸化炭素(CO2)排出量の削減のためのさまざまな取り組みを行っています。

    ここでは、その取り組みについて解説していきます。

    ①2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略

    「2050年カーボンニュートラルに伴なうグリーン成長戦略」とは、2020年12月に発表された戦略を2021年6月に経済産業省がより具体化させたもののこと。

    この「グリーン成長戦略」とは、環境適合と経済成長をバランスよく循環させるための産業政策のことです。

    このグリーン成長戦略の具体的な政策は、今後10年間2兆円のグリーンイノベーション資金の政府による創設、投資促進税制、金融市場のルールを作ることで技術革新へのファイナンスを呼び込むこと、規制の改革と標準化による価格低減と需要の拡大などとなっています。

    ②改正温対法の成立(2021年5月)

    温対法とは、地球温暖化対策推進法の略で、地球温暖化を食い止めるための施策を国や地方自治体、事業者、国民の全てが一体となって取り組むために制定された法律です。

    その内容では、温室効果ガスの排出量の報告義務や排出量の抑制等について定められていて国や地方自治体、事業者、国民の全ての役割を明確にし、それぞれに責務を与えています。

    具体的な事業者の責務として、「製品改良や国際協力など他者への取り組みへの寄与」、「排出する温室効果ガスの抑制」、「国や自治体の施策への協力」などが定められています。

    この温対法は平成10年に成立しましたが、その後京都議定書の内容に基づいて改正を重ね、令和3年に7回目の改正が行われました。

    令和3年の改正は、2020年の秋に宣言された「2050年カーボンニュートラル」を基本理念として行われ、この法律により地球温暖化対策に関する長期的な方向性が定められたことで、国の政策の予見可能性や継続性が高まり、また事業者や自治体もさらに自覚を持って地球温暖化対策への取り組みを行うことができるようになりました。

    ③地方自治体の施策目標に脱炭素を追加

    地方自治体のゼロカーボンシティー化を含めた地域における脱炭素化のために、その地域の社会的および自然的な条件に応じた再生可能エネルギー利用促進などの施策に関する事項を自治体の施策に関する事項に加えることで、施策の実施に関する目標を定めています

    ④カーボンニュートラルに役立つ投資の促進税制

    「2050年カーボンニュートラル」という2050年までに排出する温室効果ガスの量を実質的にゼロにするという高い目標に向けて、工場などで製品を製造する際やオフィスで作業を行う際などの脱炭素化に役立つ設備や、脱炭素化を加速させることができる設備に対して、税制上において国が支援を行う措置が創設されました。

    その内容は、産業競争力強化法の改正法である「中長期環境適応計画(仮称)」の認定を受けた青色申告を行う法人が、「中長期環境適応計画(仮称)」の内容に従って導入する一定の設備などの取得を行い、国内で事業を行う際に使用する場合には、特別償却または税額控除を受けることができるというものです。

    この税制によって、企業は二酸化炭素排出量の削減に役立つ設備の導入を行いやすくなります。

    CO2削減により得られるメリット

    二酸化炭素(CO2)を削減することにより、どのようなメリットが得られるのでしょうか。

    ここではそのメリットを、オフィスと家庭に分けて解説していきます。

    オフィスで得られるメリット

    二酸化炭素(CO2)削減によりオフィスで得られるメリットには、次のようなものがあります。

    ①社会全体からの信頼性の獲得

    環境省のガイドラインに基づいて第三者機関から認証をうけると、社会的な信用を得られます

    さらに環境経営レポートを作成し外部に公表すると、消費者や取引先からの信頼性が向上する可能性が高くなるでしょう。

    これはCRS(Corporate Social Responsibility)と呼ばれる企業の社会的責任の一環ともなります。

    さらに企業のイメージアップを図ることも可能になり、このイメージアップにより費用を掛けた広告宣伝活動に勝るとも劣らないPR効果を得ることも不可能ではありません。

    ②ビジネスチャンス拡大の可能性

    大手企業の多くは、取引条件のひとつとして環境改善に対する取り組みや環境経営システムの構築を行っていることを要求しています。

    そのため、ISO14001やエコアクション21などの認定を第三者から得ることで、入札参加資格審査での加点や自治体からの補助などを受けることが可能になります。

    このような事から、ビジネスチャンスが拡大します

    ③オフィスや工場維持のためのランニングコストの削減

    オフィスや工場を維持するためには、光熱費などのランニングコストが必要。

    電力の使用量を削減することで、間接的に二酸化炭素(CO2)の排出量を削減することができます

    使用する電力量の削減方法については、後述します。

    ④金融機関にからCO2削減に関連する融資を受けることができる

    金融機関の多くが「ISO14001」や「エコアクション21」に登録または認定されている事業者へ、低金利で融資を行う制度を導入しているため、借入もしやすくまた低金利で借入を行うことができます。

    ⑤経営面で良好な成果を挙げることも可能

    地球環境を守るための対策に対応したシステムを構築し、継続的に改善を行っていくことで環境面のみならず目標管理の徹底、経費の削減や生産性と歩留まりの向上など、経営面でも良好な成果を挙げる効果が期待できます。

    ⑥持続可能な資源の確保が可能

    例えば、化石燃料に頼った電力を使用し続けるなどの方法で環境に負荷を与え続ける経営を行っていると、のちのち事業を継続していくために必要な資源を調達できなくなることが考えられます。

    再生可能エネルギーの使用など、環境に負荷を掛けない方法で経営を行うことで、持続的な資源を確保することが容易になり、経営もまた持続させることができるでしょう。

    企業が環境対策に取り組むことで、企業のあらゆる利害関係者に対して良い影響を与え、経営を持続させるためのさまざまなメリットを得ることができます。

    家庭で得られるメリット

    二酸化炭素(CO2)削減により家庭で得られるメリットには、次のようなものがあります。

    ①光熱費の削減

    家庭において最も簡単に二酸化炭素(CO2)排出量の削減に役立つことは、化石燃料により作られた電力の消費を抑えることです。そのもっとも手軽な方法は、節電です。

    この節電を行うことにより、二酸化炭素(CO2)排出量の削減を行うと同時に、光熱費の節約にも役立ちます。

    ②ごみの減量化・分別の手間が減る

    ごみを焼却処分する際には、大量の二酸化炭素(CO2)が排出される以外に、ごみ処分場へのごみの運搬にもガソリンなどの化石燃料を原料としたエネルギーが多く消費され、これによっても二酸化炭素(CO2)が排出されてしまいます。

    そのため商品を購入した場合には簡易包装で対応してもらうなどの方法でごみを減らすことにより、二酸化炭素(CO2)の排出量を減らすと同時にごみを減量化し、分別の手間も減らすことができます

    ③食品ロスの削減による食費の削減

    食べきれずに捨てざるを得なくなってしまう食品を食品ロスと言いますが、これらの廃棄された食品を焼却処分する際にも、二酸化炭素(CO2)が排出されます

    買い物を計画的に行うことで食品ロスを減らすと、二酸化炭素(CO2)排出量を削減できるだけではなく、食費も節約できます。

    ④再生可能エネルギーの導入の際には補助金や助成金がもらえることもある

    一番家庭で導入しやすい再生可能エネルギーは、太陽光。

    この太陽光を利用して発電を行う太陽光発電システムを導入するためには多額の初期費用が必要になりますが、自治体によっては太陽光発電システムの導入時に補助金や助成金を受け取ることができるケースがあります。

    このような補助金や助成金により太陽光発電システムの導入費用を低く抑えることができ、その後の売電収入などによって収支をプラスにすることも不可能ではありません。

    CO2を削減するための具体的な方法

    ここまで、二酸化炭素(CO2)削減で得られるメリットを解説してきました。

    では二酸化炭素(CO2)を削減するためには、具体的にどのような方法を取れば良いのでしょうか。

    ここでは、二酸化炭素の排出量を削減するための具体的な方法について解説していきます。

    オフィスでできるCO2の削減方法

    オフィスで行うことができる二酸化炭素(CO2)の削減方法には、以下のようなものがあります。

    ①再生可能エネルギーの利用

    太陽光などの再生可能な自然エネルギーを利用することで、全くまたはほとんど二酸化炭素(CO2)を排出しないクリーンな電気を使用することができます

    太陽光で電気を発電し、自社で消費する電力を賄うためには、工場や社屋の屋根に太陽光発電パネルを設置し、自家消費型の太陽光発電システムを導入する必要があります。

    この自家消費型太陽光発電システムを導入すれば、太陽光で発電できる昼間の時間帯に使用する電力を電気会社から購入しなくて済むようになり、二酸化炭素(CO2)排出量の削減と電気料金の節約を行うことが可能になります。

    ②新電力への切替

    電気の小売自由化によって電気の小売を始めた事業者の中には、100%再生可能エネルギーを利用した電力を提供している業者も存在します。

    業者から電気を購入することで、二酸化炭素(CO2)の排出量を削減することができます。

    このような再生可能エネルギーのみを利用した電気を提供している業者は、東京電力エナジーパートナー、グリーナでんき、ミツウロコグリーンエネルギーなどがあります。

    このような業者の中には、電気の供給エリアが限定されているものもあるため、自社がその供給エリア内にあるかどうかを確認して、利用したい業者を選ぶとよいでしょう。

    ③空調制御システムへの導入

    リアルタイムに空調制御を行うことができる空調制御システムを導入することで、細かな空調制御を行うことができるようになり、節電を行うことができます。

    このように空調制御システムを利用して、無駄に温度を上下させることを無くし節電を行うことで、間接的に二酸化炭素(CO2)の排出量を抑えることができます。

    ④オフィスや工場の壁面への遮熱塗料の使用

    遮熱塗料や断熱塗料を社屋や工場の壁面に利用することで、建物内部の気温の極端な上下を抑えることができ、空調費用を節約することができます。

    空調にかかる電力を削減することが、間接的に二酸化炭素(CO2)の排出量の削減につながります。

    遮熱塗料は、日本ペイントやアステックペイントなどのメーカーから販売されています。

    ⑤ビニールカーテンの活用

    工場などの広い場所で空調機器を使用する場合、人がいない場所にも空調を効かせることで無駄な電力を使用してしまいます。

    そのためビニールカーテンにより広い場所を区切って、人のいる場所だけに空調を効かせることで節電を行うことができます。

    ⑥エネルギーマネジメントシステム(EMS)によるエネルギーの見える化

    エネルギーマネジメントシステムはEMSとも呼ばれ、社屋や工場内で使用されている電力を「見える化」することができるシステムのことを言います。

    エネルギーマネジメントシステムそのものを導入するだけでは省エネと二酸化炭素(CO2)の排出量削減を行うことはできませんが、使用電力を見える化することにより経営陣や社員の節電に関する意識を高めたり、使用するエネルギーのうちどのエネルギーを削減すべきかという点を適格に把握したりすることができるようになります

    ⑦照明をLEDに変更する

    照明は、多くのオフィスや工場で空調の次に多くの電力を使用しています。

    このような照明をLEDに切り替えることで、省エネを行うことができます。

    LEDは一般の電球と比べて約85%、電球型蛍光灯と比べて約27%の省エネにつながるため、大きな効果が期待できます。

    ⑧テレワークなどによる「働き方改革」

    テレワークを導入することにより、交通費を支給している企業にとってはコスト削減になる以外にも、地球環境にかかる負荷が軽減されます

    特に自動車通勤の社員が多い企業では、ガソリンの消費量が大幅に低下するため、二酸化炭素(CO2)の排出量を抑えることができます。

    家庭でできるCO2の削減方法

    家庭で行うことができる二酸化炭素(CO2)の削減方法には、以下のようなものがあります。

    ①冷暖房の温度をこまめに調節する

    エアコンの冷暖房の温度は、たった2℃変わるだけで1日当たりの二酸化炭素(CO2)排出量を約90g削減することができます。

    そのため、室内の冷やしすぎや暖めすぎで無駄に電力を消費しないよう、こまめに温度の調整を行いましょう。

    冷房は28℃、暖房は20℃を目安にすることをおすすめします。

    ②再生可能エネルギーの導入

    家庭で使用しやすい再生可能エネルギーは、太陽光です。

    自宅に自家消費用の太陽光発電システムを導入することで、太陽光による発電可能な昼間の時間帯の電気を賄うことができ、二酸化炭素(CO2)を発生させないクリーンなエネルギーを利用することができます。

    太陽光発電システムは導入に多額の初期費用が必要になりますが、自治体によっては補助金や助成金を活用することが可能なこともあるため、一度お住いの地域の役場に問い合わせてみることをおすすめします。

    ③エコバックの活用や簡易包装の利用

    ごみの減量も、二酸化炭素(CO2)排出量削減に非常に有効な方法です。

    そのため、お店で商品を購入した場合には簡易包装を依頼したり、エコバックを利用してレジ袋を使わないなどの方法でごみを減らすことにより、二酸化炭素(CO2)の排出量を削減することができます。

    ④洗濯にはお風呂の残り湯を再利用

    自然界にある水を水道水にしたり、各家庭まで水道水が出るようにするためにはエネルギーを消費します。

    そのためお風呂の残り湯を洗濯に利用することで省エネにつながり、二酸化炭素(CO2)の排出量を削減することができます。

    おふろの残り湯は、洗濯以外にも庭木の水やりなどに再利用することができます。

    まとめ

    ここまで、二酸化炭素(CO2)排出量削減のための日本の取り組みやその重要性、オフィスや家庭で二酸化炭素(CO2)の排出削減を行う際のメリットとその具体的な方法について解説していきました。

    二酸化炭素(CO2)排出量削減の重要性や、自分でできる二酸化炭素(CO2)排出量を削減するための具体的な方法についてお分かりいただけたと思います。

    いまや二酸化炭素(CO2)排出量の削減は、国だけではなく個人個人も日常生活の一部として行わなければならない重要な課題のひとつとなっています。

    ここで記述した内容をもとにして、今からでも始めることができる方法で二酸化炭素(CO2)削減を行うようにしましょう。

  • 太陽光発電の盗難対策は保険だけでは不十分!リスクを最小限にする4つの盗難防止策

    太陽光発電を導入する際にはついつい売電収入やコストのことばかりに目がいってしまいますが、実は盗難対策をすることがとても大事。

    なぜなら太陽光発電設備のパネルやケーブルは盗難される危険性が大いにあるからです。

    特に、

    • 無人
    • 住宅や人通りが比較的少ない場所
    • フェンスがない、もしくはあっても金網フェンスだけで容易に侵入可能
    • 防犯カメラなし

    このような太陽光発電所をお持ちの方は盗難の被害にあう可能性が高いので要注意です!

    この記事ではどのような被害があるのか、そして被害にあわないための対策まで徹底的にご紹介していきます。この記事を読んでご自分の太陽光発電所を盗難から守りましょう!

    産業用太陽光発電は盗難のターゲットになりやすい

    太陽光発電の盗難で1番に狙われるのは、産業用の太陽光発電設備です。

    産業用太陽光発電設備とは家庭用の屋根に取り付けられているような小規模な施設ではなく、出力が10kw以上の大型の設備で、人通りの少ない場所に設置されていたり、管理者がずっと監視しているわけではないので、盗難しても気づかれにくいという点から盗難被害を受けやすくなっています。

    またその中でも、設備の周りにフェンスがない・もしくは金網だけ防犯カメラがない太陽光発電設備を運営されている方は盗難被害に遭う可能性が高いため、盗難対策が必要不可欠です。

    2019年の5月には、栃木県那須町で太陽光パネル1,772枚が盗まれる事件が発生しました。被害総額は2,000万円以上にものぼるなど、その被害の大きさは計り知れません。このような事件に巻き込まれないためにも、盗難対策を万全にすることが大切になります。

    太陽光発電の盗難被害で多いのはこの2つ

    ①太陽光パネルの盗難

    太陽光パネルが盗難される事件はこれまでに何度もニュースに取り上げられています。

    しかし、実際にはパネルが盗難されるケースは比較的少ないです。

    なぜなら、太陽光パネルを盗もうとすると以下のようなことが起こるからです。

    [box class=”box3″]

    1. パネルの重量が大きく運ぶのが大変
    2. シリアルナンバーがついているため犯人の特定が容易[/box]

    太陽光のパネルは1枚でおよそ15キロ。そのため、1人での犯行はほぼ不可能なので、集団で行う必要があり、犯行が目立つことから、パネルは盗難被害の対象にはなりづらいです。

    また、太陽光発電のパネルにはひとつひとつにシリアルナンバーが決められており、徹底に管理されています。そのため、盗難した太陽光パネルなどはすぐに発見され、犯人特定も容易なため盗難というリスクを犯せないのです。

    しかしながら、このシリアルナンバーで管理できるのは基本的に国内のみです。海外に転売されてしまうとそこまで追って犯人を特定することはほぼ不可能です

    海外では太陽光パネルが高値で取引できるため、初めから海外に転売することを目的としてパネルの盗難をするケースもあるので注意が必要です。

    ②ケーブルの盗難

    実はケーブルが盗難されるケースが1番多いです。

    なぜかと言うと、

    [box class=”box3″]

    1. 運ぶのが簡単で盗みやすい
    2. 銅でできており換金率が高い[/box]

    この2つの理由があるからです。

    ケーブルは切断もしやすく盗難が容易です。さらにパネルのようにシリアルナンバーもないので捕まるリスクも少ないことが被害を拡大させている要因となっています。

    盗難から太陽光発電を守る!効果的な4つの盗難防止対策

    ①1番効果的なのは監視カメラの設置

    パネルだけでなくケーブルも盗難の被害にあうなど、太陽光発電の盗難被害は深刻化しています。

    そのため有効な対策が求められますが、1番効果的な対策は監視カメラの導入です。

    特に、人通りが少なく無人で運営している太陽光発電設備を運営しているのであれば監視カメラの導入は必須と言えるでしょう。この場合、カメラを購入したり、月額制で設備をレンタルするといった方法が存在します。

    しかし監視カメラ導入における最大のデメリットは設置費用の高さです。カメラ一台でも数万〜10万円ほどかかりますし、設備が大きければその分台数を増やす必要もあります。また、月額制のサービスでも毎月2〜3万円のコストががかります

    しかしながら、この監視カメラには大きなメリットも存在します。

    [box class=”box3″]

    1. カメラがあるだけで犯人が狙いにくくなる
    2. PCやスマホでどこにいても24時間確認可能
    3. 設備の除草やメンテナンスを適切な時期で行うことができる[/box]

    以上の3点メリットがありますが、最大の利点は、カメラの存在が犯人の犯罪心理に大きなブレーキをかけるという点。

    住宅などでも、監視カメラ作動中の看板を立てるだけで空き巣防止に繋がると言われているなど、犯罪をする人にとって監視カメラの存在はとても大きいです。

    また、カメラを設置することで犯人の特定も容易になったり、どこにいても太陽光発電の確認ができるいうメリットもあります。急な大雨や災害が起きた場合でも、手元のPCやスマホで状況をすぐに確認できるので対応も迅速に行うことができます。

    さらに、監視カメラで発電所の状況を確認することによって、わざわざ定期的に太陽光発電所の様子をチェックしに現地にいくことなく、適切なタイミングで設備のメンテナンスや除草ができるといった、犯罪対策以外にもメリットがあります

    ②センサーライトやブザーの設置でさらなる防犯効果

    監視カメラの設置と合わせて、センサーライトブザーを設置することで防犯効果が一気にアップします。ライトがつくことで犯罪者の心理には大きな動揺が生まれ、監視カメラへの画像もより鮮明になることから、犯人特定の可能性が上がるので大きな防犯効果があります。

    また、ブザーも周りの人へ大きな注目を集めることになり、合わせて設置するとより効果が見込めます。

    ③定期的なメンテナンスも効果大

    実は、定期的なメンテナンスも大きな効果があります。メンテナンスを行うということは定期的に設備の管理を行なっているということ。太陽光発電の設備を狙う泥棒は、あまり管理されていない放置された太陽光発電設備を好んで狙います。

    つまり、定期的にメンテナンスを行い設備の管理を行なっている太陽光発電は狙われにくいのです

    ④有刺鉄線もあれば大船に乗ったような安心感

    設備の周りにフェンスなどを設置している方も多いかもしれませんが、有刺鉄線に変えることでさらなる防犯効果を期待することができます。

    フェンスがない設備では泥棒に「どうぞ入ってください!」と言っているようなもの。かといってただのフェンスでは簡単にこじ開けられてしまい、あまり防犯としての効果はありません。

    しかし、有刺鉄線であればこじ開けるのもよじ登るの困難です。そもそも設備に入れさせないという防犯がある意味最強とも言えるでしょう

    最悪の事態に備えて保険に入ることが大切

    ここまで太陽光発電の盗難にあわないための対策をいくつかご紹介しました。

    今の時代は何が起こるか予想ができません。そのため、万全の準備をしていても、残念ながら盗難にあってしまう可能性があります。

    最悪な場合に備えて、盗難などにあったときに補償してくれる保険に入ることをおすすめします

    盗難被害にあった際に補償をしてくれる保険は主に、火災保険と動産総合保険の2種類です

    盗難によって発電できなくなると大きな損失を生むことになるので、保険料もランニングコストと考え、あらかじめ保険に入っておくのが賢明です。

    保険だけではなく防犯カメラも設置して自分の発電所を守ろう!

    ここまで太陽光発電の盗難対策に加え、保険に入ることも大切とご紹介してきました。しかし、多くの方が保険に入るのですが、防犯カメラまでは設置していないのが現状です。

    確かに保険に入ることは最低限の対策ですし、補償があるので安心されるかと思います。けれども、保険は盗難を予防するものでは決してありません。盗難にあった際の最後の救いの手段なのです。

    仮に太陽光発電のパネルやケーブルが盗まれたとしましょう。この時に保険によってお金がおりたとしても、今後の太陽光発電の運用はどうするのでしょうか?太陽光発電を運用するということは、毎年の安定した売電収入を見込んでのことだと思います。

    しかし、パネルやケーブルが盗まれてしまえば設備の復旧には大きな時間を必要とします。もちろん、その期間は運用できないので売電収入はゼロです。つまり、盗難にあうと保険で賄える範囲を超えて損失してしまうことになるのです

    そのため、保険に入って安心するのではなく、防犯カメラも導入して万全の対策をとることが大切です。最初はそのコストに決断できないかもしれませんが、リスクを考慮すれば防犯カメラを導入することが得策といえます。

    もしコスト面ですぐに導入が厳しい場合は、防犯カメラ作動中と書かれた警告看板を貼ったり、センサーライトやブザーなどの比較的導入のしやすいものから対策を行うようにしましょう。

    盗難対策をしっかりとして、ご自分の太陽光発電設備はご自分で守ってくださいね。

  • 【太陽光発電】1日の発電量はどれくらい?1kWごとの発電量も解説!

    この記事では「1日の発電量はどれくらい?」という太陽光発電の疑問を解決するため、1kWごとの発電量について解説しています。発電量の計算方法を紹介し、発電効率に影響する3つの要素について解説しています。

    1日当たりの発電量を把握しておくことは重要で、初期コストの回収や売り上げ収入の予測もでき、導入前のエリア選定や発電規模の収支確認も可能です。

    さらに、発電効率を高める3つの対策を紹介しているため、ぜひ参考にしてみてください。

    [box class=”box29″ title=”この記事のポイント”]

    [/box]

    太陽光発電をする上で知っておきたい単位1kWとkWh

    発電量を計算する際に使用する単位は「kW」と「kWh」の2つあり、それぞれ「キロワット」と「キロワットアワー」と読みます。太陽光発電の場合ですとkWは「発電能力」を示し、kWhは1時間あたりの「発電量」を表します。

    電力を示すkWは値が大きいほど高いエネルギーとなり、1時間あたりの電力量としてkWhが使用されます。

    例えばエアコンの電力量が2.2kWですと「kW=能力」となり、1時間利用すると2.2kWh(電力量)を使用したと表現できます。それぞれの単位の意味や用途をしっかり確認しておくと、売電価格の計算を行う際に困りません。

    1日の発電量や年間の売電収入をシミュレーションする際に2つの単位はよく使用するため、それぞれの表す意味と違いを覚えておきましょう。

    なぜ発電量を計算する必要があるのか

    初期コストやメンテナンス費用がかかるため、太陽光発電を始める際には、導入前に採算が取れるのかを確認する必要があります。発電量を推測するには様々な要件を考慮しなくてはいけません。

    1日の発電量は天候や時間帯、季節によって変動するため、1日の発電量だけではなく年間の発電量も計算してください。

    システムの発電率は年々下がっていくことは分かっており、導入前の事前チェックを入念に行うことをおすすめいたします。

    何年くらいで初期コストを回収できるかを確認することで、システムを設置する投資効果に対してどのくらいの収益効果が見込めるかも把握できます。

    パネルの設置角度や向きによって発電効率が変わる場合もあるため、見切り発車で導入するよりも慎重に発電量を計算することで導入する土地の発電能力を高められる工夫が行いやすいです。

    日照時間の平均値を活用して発電量のシミュレーションを行うため、導入を検討中のエリアが導入に向かない可能性にもいち早く気づくことも可能となります。

    また、1日の発電量を把握しておくと、万が一のシステムトラブルが発生した際に気が付きやすく、安定的なシステム稼働を行う上で発電量は重要なデータといえます。

    ①おおよその売電価格を把握し、回収期間の目安を立てるため

    太陽光発電の初期コストと定期メンテナンス費用を回収できるかを検討するには、発電エリアと規模に応じたおおよその「売電収入」を把握しておくことが大切です。売電収入は発電量をシステム規模に応じて計算し、対象の売電価格に掛けることで見積もることができます。

    ご家庭で太陽光発電を導入している場合は、売電価格を知っておくことで「削減できる電気代」や「売電に伴う収入見込み」などが分かります。

    日々の生活にどのくらい活用し、余剰分でいくら家計にプラスとなるか確認いただくことが可能となり、屋根やカーポートへシステムを導入するか検討する際に重要な判断材料となります。

    ②発電システムの異常にすぐに気付くため

    1日の発電量をおおまかに把握しておくと、発電システムの異常にすぐに気付けます。発電量が低下する理由は複数考えられるため、季節や時間帯、天候を考慮しても明らかに出力が低下している場合は、システムトラブルの可能性が強いと判断できます。

    状況に応じて適切な対応を速やかに対処いただけけるため、発電量が低下する期間を最小限に抑えられるようになります。

    システム異常に気付かず発電量が低下したまま稼働してしまうと結果的に売電収入が下がってしまうため、安定的に発電を継続することを心がけてください。

    日々の発電量を理解した上で発電システムの管理を行うと、何が原因で発電量が低下しているか気付けるようになり、適切な対処を行えるようになります。

    発電量のシュミレーション計算式

    ここでは太陽光発電の設置を検討する方向けに、おおよその発電量を計算する方法を紹介します。発電規模やシステムなどから概算は確認いただけますが、日照時間や天候などの外部要因により発電効率が変動するため正確なシミュレーションではありません。

    発電量の計算式は以下の通りです。
    (上が1日あたりの発電量計算式、下が年間の発電量計算式)

    [box class=”box3″]

    1日あたりの予想発電量(kWh/日)=設置面の1日あたりの年平均日射量(kWh/㎡/日)×損失係数×システム容量(kW)÷1(標準状態における日射強度 kW/㎡)

    [/box]

    [box class=”box3″]

    年間予想発電量(kWh/年)=設置面の1日あたりの年平均日射量(kWh/㎡/日)×損失係数×システム容量(kW)×365日÷1(標準状態における日射強度 kW/㎡)

    [/box]

    引用:NEDO技術開発機構太陽光発電導入ガイドブック

    シミュレーション結果を計算する際には、太陽光パネルの劣化や温度上昇による損失量を示す「損失係数」が重要になります。この損失係数には、発電量が低下する主な理由によって掛け率が定められています。

    損失係数の要件 掛け率
    温度上昇による損失 約15%
    パワーコンディショナによる損失 約8%
    配線・受光面の汚れなどによる損失 約7%
    損失係数 約73%

    また、日射量は発電システムの設置エリアによって変動するため、発電量に大きく影響いたします。愛知県の平均日射量が4.11 kWh/㎡/日ともっとも高く、福岡県が3.78 kWh/㎡/日と主要5都市の中では平均日射量が低いことが分かります。

    地域ごとの平均日射量は以下の通りです!

    エリア 平均日射量
    札幌 3.93 kWh/㎡/日
    東京 3.74 kWh/㎡/日
    愛知 4.11 kWh/㎡/日
    大阪 3.92 kWh/㎡/日
    福岡 3.78 kWh/㎡/日

    引用:NEDO技術開発機構 全国日照関連データーマップ

    太陽光発電の発電量にはパネル枚数や規模はもちろんのこと損失量や平均日照時間が影響するため、システムを導入する際は導入地の発電量をシミュレーションして慎重にエリア選定を検討してください。

    1kWhごとの発電量と売電収入の計算

    ここからは発電量と売電収入の計算方法を解説します。

    例を挙げましょう。売電収入は「売電収入=売電価格×売電量」で計算できるため、例えば5kWの発電システムを導入している場合は以下の計算になります。

    [box class=”box3″]

    19円/kWh×3,802 kWh(年間)=72,246円(年間)

    ※2021年度の売電価格で計算・年間発電量は東京エリアを想定

    [/box]

    売電単価は発電システムを導入した時期によって適用価格が変わるため、導入時期の単価を確認してください。また、家庭で余った分の電気を販売する「余剰売電」ですと固定価格となり対象期間は10年間です。

    導入時期や発電量によって売電単価や固定価格の期間が変動するため、より正確な発電量や売電収入を確認したい方は、専門業者のシミュレーションソフトを使用して売電収入を計算する方法もあります。

    1kWhごとの年間発電量と売電収入

    太陽光パネルの年間の発電量は1kWあたり1,000kWhが一般的で、おおよそ1,000~1,200kWhといわれています

    太陽光パネルや発電システムの劣化により、初年度よりも少しずつ発電量の効率性は低下してしまうため、季節や天候、時間帯などの外部要因とは異なる理由で発電効率が緩やかに下がることを覚えておいてください。

    そこで、毎年シミュレーションすることで最適な発電量を計算でき、メンテナンス費用と売電収入を踏まえたコストパフォーマンスなどの妥当性を確認いただけます。それでは、パネル容量に応じた年間の発電量と売電収入を計算していきます。

    年間発電量と売電価格をシミュレーションする際には、1日あたりの年平均日射量(kWh/㎡/日)とパネル容量(kWh)、損失係数、システム容量(kW)などの条件が必要です。

    ご自分でこれらの条件が確認できない場合は、専門業者にシュミレーションを依頼することも可能です。

    年間の発電量を計算するために日射量の年間平均は東京エリア(3.74kWh/㎡/日)の値を採用し、損失係数は78%で計算しました。

    ご家庭で余った電気を売電する「余剰売電」の場合のパネル容量は1kWh~10kWhが対象のため、2021年の売電単価である19円を発電量にかけて売電収入を算定しています。

    パネル容量 発電量 売電収入
    1kWh 996.52 kWh/日 1万8,934円
    2kWh 1993.04 kWh/日 3万7,868円
    3kWh 2989.57 kWh/日 5万6,802円
    4kWh 3986.09 kWh/日 7万5,736円
    5kWh 4982.61 kWh/日 9万4,670円
    6kWh 5979.13 kWh/日 11万3,604円
    7kWh 6975.66 kWh/日 13万2,538円
    8kWh 7972.18 kWh/日 15万1,472円
    9kWh 8968.70 kWh/日 17万0,405円
    10kWh 9965.2 kWh/日 18万9,339円

    ※売電収入は四捨五入しています。

    年間の売電収入はパネル容量1kWhあたり1万8,934 円で、10kWhのパネル容量の場合は18万9,339 円の収入が見込まれることが分かります。日々の電気代を安くできる太陽光発電の魅力は、不労投資として安定的に収入が発生することです。

    1kWhごとの1日の発電量と売電収入

    1日当たりの発電量は1kWで平均2.5kWh~3.8kWhですが、季節や時間帯によって変動するため毎日同じくらいの発電量になるとは限りません。

    何よりも天候に左右されるため1日当たりの発電量は単に目安としていただき、「システムトラブルが発生したのか」などを判断するためのデータとしてご活用ください

    発電量のシミュレーションを実施する際には、1日あたりの年平均日射量(kWh/㎡/日)とパネル容量(kWh)、損失係数、システム容量(kW)などの条件が必要です。

    ご自分でこれらの条件が確認できない場合は、専門業者にシュミレーションを依頼することも可能です。

    1日当たりの発電量の例として、東京エリアの年平均日射量である3.74kWh/㎡/日と損失係数は78%で計算しました。

    それでは、パネル容量に応じた1日当たりの発電量と売電収入を確認します。

    ご家庭で余った電気を売電する「余剰売電」の場合、パネル容量は1kWh~10kWhが対象なため、2021年の売電単価である19円を発電量にかけて売電収入を算定しています。

    パネル容量 発電量 売電収入
    1kWh 2.73 kWh/年 51.87円
    2kWh 5.46 kWh/年 103.75円
    3kWh 8.19 kWh/年  155.62円
    4kWh 10.92 kWh/年 207.50円
    5kWh 13.65 kWh/年 259.40円
    6kWh 16.38 kWh/年 311.24円
    7kWh 19.11 kWh/年 363.12円
    8kWh 21.84 kWh/年 415.10円
    9kWh 24.57 kWh/年 467.90円
    10kWh 27.30 kWh/年 518.73円

    1日当たりの発電量は季節や天候によって一定ではないため、年間の発電量や売電収入のシミュレーション結果と合わせてご活用ください。

    発電量が増える要因と減る要因

    太陽光発電は発電する際に自然エネルギーである太陽光が必要なため、「天候」「時間帯」「季節」の3要素に影響されやすいです。そのためできる限り発電に有利な設置環境を選定してください。

    天気や日照時間などコントロールが難しい課題ですが、パネルの角度を調整するなど設置場所に応じた工夫を行うことで発電効率を高めることが可能です。

    また、発電量が増える時間帯や季節はできるだけフル稼働し、冬場で積雪が多い時期に設備メンテナンスを実施するといった発電効率に合わせた年間計画を立てることをおすすめいたします。

    そのためにも1日の発電量や年間の発電量を把握しておくことが大切で、発電スケジュールを立てる際に重要なデータとなります。システムを導入したエリアの発電量を把握しておくと、発電量の低下がシステムトラブルなのか天気や時間、季節が理由なのかを判断しやすく、適切な対処を迅速に行えるようになります。

    ①天候による発電量の変化

    太陽光発電には太陽のエネルギーが必要なため、天気が晴天の時が発電効率はもっとも高くなり、曇りですと晴天時の半分ほどに発電量が低下してしまいます。梅雨時期や秋雨などは発電量が下がりやすいため、年間の事業計画に影響する要素となります。

    また、もともと冬場という季節要因で発電量が下がるにもかかわらず、冬の積雪も発電効率を低下させる天候が続くと、「季節」と「天候」という2つの要因により売電量が大幅に低下する恐れがあります。

    天候は突発的なことも多いですが、梅雨や台風、秋雨などある程度は年間スケジュールでおおまかな方向性はつかめるため、蓄電池を併用するなど発電量の低下をカバーする対策を事前に取りやすくい外部要因といえます。

    ②時間帯による発電量の変化

    天候や季節に着目しがちですが時間帯も発電量の変化があり、11時から13時頃が発電効率の良い時間帯といわれています。太陽の動きに合わせて日照時間が変化するため、南中高度となる12時を最大値として昼時の発電量がピークとなります。

    一般的に昼時の3時間が1日の発電量においてピークに達しているため、昼時に曇りや雨になると発電量に大きくブレーキがかかってしまいます。天候をコントロールできませんが、少しでも太陽光の入りを増やすことで発電効率を高めることは可能です。

    太陽光パネルに太陽の光を最大限取り入れられるような設備設定に配慮すると、ピーク時間帯の発電量を良好なパフォーマンスで維持できるようになります。導入エリアによって最適な入射角度は異なるため、経験豊富な専門業者に相談しながら適切な角度を調整するようにします。

    ③季節による発電量の変化

    発電量は「季節」を通して変動するため、稼働時期とメンテナンスを行うタイミングを検討する際に役立つ指標となります。4月や5月などの春先が比較的に発電量が高まり、日照量が少ない冬季の発電量が下がる傾向があります

    夏は発電量が多いように感じますが、発電システムの温度が上がってしまい損失係数が増ええるため、春先よりも夏の発電量は多くありません。太陽光発電を導入する時期やメンテナンスを行うタイミングの検討する際に、発電量の変化を季節でシミュレーションすると先読みしやすくなります。

    季節要因の発電量を参考にすると年間の稼働とシステム保守のスケジュールを組めるため、年間の発電量を平均的に保つことが可能となります

    太陽光発電の発電量を減らさないために

    太陽光発電の発電量は太陽の光を多く集めれば増えるため、季節や時間帯に合わせて太陽光パネルの向きや傾斜角度をしっかり調整することが大切です。「真南」の方角にパネルを向けることが最適ですが難しい場合は、朝日や夕日の発電効率を高めるために「東西」に向けるのも良い対策といえます。

    一般的に太陽光の入りが「直角に近いほど」発電量が高まるため、設置エリアの直射日光の当たる角度に合わせて太陽光パネルの傾斜を調整してください。日本の南向きでは20~30度が最適といわれていますが、エリアによって変動があるのでご紹介いたします。

    エリア 適切な傾斜
    北海道 約35度
    大阪府 約29度
    沖縄県 約17度

    発電量を減らさない対策として有効なのは「メンテナンス」を定期的に実施することで、劣化した設備を交換することで発電効率の低下を防ぎます。また、太陽光のパネルが汚れていると発電効率が下がるため、定期点検を欠かさないようにしてください。

    発電エリアの天候や季節に応じた発電計画を策定し、発電量が下がるタイミングで専門業者による定期メンテナンスを受けると、発電量の維持に効果的です。

    まとめ

    太陽光発電では発電量を示す「kW」と1時間あたりの電力量を示す「kWh」という2つの単位を使用し、複数の条件を考慮して電力量の計算を行います。「天候」や「季節」、「時間帯」によって発電量は変動するため発電効率が変わり、設置エリアによっても太陽光の入射角の最適角度が変動します。

    1日当たりの発電量を把握しておくことは太陽光発電のオーナーとして重要なことで、初期コストの回収や売り上げ収入の見込み額をシミュレーションする際に役立ちます。

  • 太陽光発電所のO&M(メンテナンス)や保守点検にはドローンが最適?

    太陽光発電所のO&Mや保守点検で、ドローンを活用している所を見たことありますか?

    まだまだ、ドローンを使っている光景は見たことがないかもしれませんが、着実に増えつつあります。

    しかし、ドローンによる点検は発展途上ということもあり、利便性やデメリットが知られていないのが現状です。

    そこで今回は、ドローンを使った保守点検のメリットとデメリットを比べて、「導入したほうがいいのか」を考えていきます。

    「できれば費用を抑えた、効率の良いメンテナンスを求めてる……!」という方は必見。

    太陽光発電所のメンテナンスや保守管理でドローンが使われる理由とは?

    最近ではドローンの普及も進み、様々な活用方法があります。

    農林水産省が作成したデータによると、

    参考文献:ドローンビジネスについて(PDF)

    2016年に比べて、ドローンに携わる人がかなり増加しています。

    また、ドローンを活用したサービスの市場規模は、
    2016年に65億円なのに対して2019年には4倍近くまで伸び、279億円という推移をたどっています

    太陽光発電に関するドローンビジネスも本格化し、人間では限界があるメンテナンスを簡単に行ってくれるというメリットがあります。

    温度によって識別するサーモカメラによって、発電効率が良くないパネルを発見したり、コネクターの接続不良の検出だったり、様々なメリットが挙げられます。

    ドローンによって、発電量の低下などの問題を素早く発見できることが最大のメリットです。
    早めに対応できれば、少ない修理費用で済んだりなど数々の恩恵がありますからね。

    ドローンによる保守管理での問題点

    メリットを知ってしまうと、ドローンによる保守点検は良いことだらけ!と思ってしまいますが、突風や突然の故障のせいで墜落していしまうという事態も考えられます。

    実際に、ドローンの普及に伴い、ドローンの墜落事故も増えているのです。

    こちらは事故の一例になります。

    パネルや人に当たらなかったことが不幸中の幸いです……。

    「パネルの不具合をチェックするつもりが、パネルを壊してしまった」
    「ドローンの墜落で、物や人に当たってしまった」
    と、なったらその責任や費用はドローンを導入した本人が負わねばなりません

    空の上からパネルを一斉にチェックできるというのは、非常に効率的で画期的な手法です。

    しかし、あまり安易に考えず、保険に加入したり、墜落した時を想定して飛行ルートを決めるなどの対策をしておく必要がありますね。

    現在、ドローンの保険は人や物に損壊を与えた場合の補償を行ってくれるエアロエントリーDJI保険というものがあるので、チェックしてみてください。

    ドローンによる保守点検を上手く活用すれば、今まで人力で3日かけて行っていた作業をわずか1日に短縮できます

    「利点は多いので、事故のリスクがあるから……」

    とネガティブにならず、墜落や衝突を回避するよう工夫すれば、保守点検の作業時間とコストを短縮することができます!

    ドローンを使ったメンテナンスや保守管理をしている会社の状況

    国内企業で、ドローンによる太陽光発電の保守点検をしている会社があります。

    その会社は、株式会社スカイロボット

    清掃ロボットを作っており、中でも「SOLRIDER(ソルライダー)」というドローンが保守点検にはうってつけです。

    この保守点検サービスは、ドローンのサーモカメラによる監視とパネル清掃が含まれています。

    パネル全体の清掃で、パネルの不具合や影以外の温度差要因を排除した後に、上空からサーモカメラを使って不具合を検知します

    やはり、肉眼で確認するより、温度が高いホットスポットやクールスポットを発見することに優れているので、スムーズな保守点検ができます

    さらに、不具合のあるパネルにペイント弾を付けてマーキングすることにも対応しています。

    また、太陽光パネルの洗浄力の強さも特長的です。

    水の使用量が通常の8分1なのにも関わらず雨風によるパネルの汚れ、積雪、鳥の糞、花粉、そして噴火による降灰まで清掃してくれます

    太陽光パネルの定期的な清掃は、太陽光発電システムの耐久性にも影響するので、環境による発電効率の低下を避けたい人にはぜひおすすめです。

    太陽光のパネル点検・清掃が、ドローンを活用しながらも5万円と比較的に安価なのも嬉しいポイント

    保守点検について困っている方は、チェックしてみる必要はありそうです!

    「発電所が遠くにあって管理が大変……」という方であれば、ドローンによる点検を導入してみてはいかがでしょう?

    株式会社スカイロボットについてはこちら

  • 太陽光発電の見積もりでチェックする項目を解説!優良業者の選び方は?

    太陽光発電の見積もりを取得しても、どのような箇所を見ればよいのかわからないことも多いでしょう。

    詐欺に遭わないためにも、適切な業者選びをするのが大切です。

    そこで、この記事では太陽光発電の見積もりのチェックポイントや、業者の選び方、おすすめの業者を解説します。

    太陽光発電の見積もりを取得した方や、これから業者を選ぶ方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

    太陽光発電の見積りでチェックすべき3つのポイント

    太陽光発電の見積りポイント

    太陽光発電の見積もりを取得したときに、とくにチェックすべきポイントを3つ解説します。

    1. 項目ごとに細かく記載されている
    2. 余計な費用が上乗せされていないか
    3. 見積もり価格が適正か

    ①項目ごとに細かく記載されている

    まずは、見積もりが項目ごとに細かく記載されていることを確認しましょう。

    悪質な業者の場合、見積もり内容を細かく記載せずに、大まかになっている場合はちゅいが必要です。

    太陽光発電の見積もりは、部品ごとの費用や、工事内容を細かくわけて記載されています。

    見積もりの内容が1つひとつ分けて記載されているほど、他社で見積もりを取ったとき、費用ごとに比較できます。

    次は、見積もりが細かく記載されている例です。

    このように、設置機器や工事費用ごとに数量や費用が記載されているほど、顧客に寄り添った業者であるといえます。

    反対に悪質な業者の場合、「設置機器一式」「工事費用一式」のように、見積もりが大雑把なケースがあります。この場合は、あえて細かく記載しないことで相場よりも上乗せして請求するケースがあるので、要注意です。

    ②余計な費用が上乗せされていないか

    見積もりに、余計な費用が上乗せされていなかも確認しておきましょう。

    たとえば「諸経費」などと見積もりに記載されていれば、担当者に内容を聞くべきです。正当な理由がある場合はきちんと説明してくれるますが、あいまいにごまかされた時は悪質な業者の可能性もあります。

    費用の上乗せが多いと感じる場合は、他社からも見積もりを取って比較するのがおすすめです。

    ③見積もり価格が適正か

    見積もり価格が適正かをチェックするのも、非常に重要です。

    悪質な業者の場合、不当にお金を上乗せして過剰にお金を請求することがあります。

    とはいえ、ふだんから太陽光発電に関りのない方にとって、相場価格がわからないのも事実。

    そこで、工事費用や取付費用などが適正価格か知りたい場合、複数の会社から相見積もりを取るのが基本です。

    相見積もりを取れば、見積もりの項目ごとに細かく比較できます。

    そうすれば、不当に費用を上乗せしている会社も分かるので、太陽光発電を購入する際は、必ず相見積もりを取るようにしましょう。

    また見積もり価格が適正かわからない時は、信頼できる仲介業者に直接聞いてみるのもおすすめです。

    太陽光発電の業者の選び方について

    太陽光発電の業者の選び方

    太陽光発電の業者の選び方を3つ解説します。

    ①太陽光発電の専門家が在籍している

    太陽光発電に詳しい専門家が在籍していることも、重要です。

    なぜなら、わからないことや困ったことがあったときに、すぐに質問や相談できるので安心だからです。

    反対に、太陽光発電の業者であるにもかかわらず、担当者が専門的ではないときは要注意です。

    たとえば、こちら側から相談した時に「とりあえずこれにしておきましょう」のようにごまかす場合、悪質な業者の可能性もあります。

    ②過剰なセールストークがない

    過剰なセールストークの業者は、顧客を騙そうとしている可能性が高くなります。

    たとえば、「電気代がかからない」「売電収入でローン分を支払える」といった売り文句で、太陽光発電を購入させようとする業者がいます。

    しかし実際には、売電収入が想定よりも少なく、結局電気代が掛かったり、ローンを支払ったりすることもあります。

    太陽光発電は天候や日射量などに左右される以上、絶対はありません。

    そのため、過剰なセールストークの業者は、怪しいと思う方が賢明です。

    もし、悪質な業者のセールストークに負けて契約してしまった場合は、「クーリングオフ」後から解約することも可能です。

    契約後から8日以内に書面で通知すれば一方的に解約できるので、ぜひ活用してください。

    ③契約を急かさない

    悪質な業者ほど、契約を急かす傾向があります。

    なぜなら、こちらに考えさせる暇を与えず、とにかく購入させようとするからです。

    たとえば、「今契約しないと割高になる」などと言って、強引に迫るケースも多くあります。

    太陽光発電の購入は高額で、人生で何度もあることではありません。

    そのため基本は、1社だけ見て太陽光発電の購入を決めてはいけません。2~3社以上から相見積もりを取り、比較して検討しましょう。

    おすすめの太陽光発電の仲介業者・見積もりサイト3選

    太陽光発電のおすすめの業者を3つ紹介します。

    ①ソルセル(SOLSEL)

    ソルセル

    ソルセルは、太陽光発電の仲介業者です。特徴としては、中古の太陽光発電売買に強い点です。

    そのため、新しい太陽光発電ではなく、値段を抑えて中古の太陽光発電を購入したい方におすすめの業者です。

    また、必要な手続きをほとんど丸投げできるメリットもあります。

    物件探しや売主探し、登記手続きにいたるまでワンストップで担当してくれるので、太陽光発電に詳しくなくても大丈夫ですよ。

    ▶︎1分間でお問い合わせ!ソルセルに問い合わせをする

    タイナビ

    タイナビ

    タイナビの特徴は、最大の5社の複数社から見積もりを取れる点です。

    複数社で見積もりを取れるので、相場の適正価格を知りながら安全に購入できます。

    またタイナビには、太陽光発電の専門スタッフがいます。

    そのため、わからないことや不安などがあったときに、すぐに解消できる体制が整えられているのです。

    グリエネ

    グリエネ

    グリエネもほかの業者と同様、複数社から見積もりを取得できます。

    約450社の中から最大5社で見積もりを取れるので、相場を知りながら比較購入できます。

    またグリエネは、窓口がこの会社のみなので、いきなり太陽光発電の業者から電話などが入ることもありません。

    まずはグリエネを通して連絡が入るので、業者からの電話が多くてうんざりしている方にもおすすめの業者です。

    さらにグリエネは、選定する業者に独自の厳正な基準を設けています。

    「工事保険の加入」「健全な財務状況」など、厳しい審査に通過した業者のみをユーザーに紹介しています。

    まとめ

    太陽光発電の見積もり取得時のチェックポイントや注意点、業者の選び方や、おすすめの業者を解説しました。

    ふだんから太陽光発電と関わりがない方にとって、見積もりを取るだけでも難しいもの。

    悪質な業者は、知識不足に漬け込んで不当にお金を取ろうとします。

    そこで、今回ご紹介したような仲介業者を利用して、複数の会社から相見積もりを取るようにしましょう。

    そうすると、見積もりごとに比較できるので、相場価格を知りながら自分に合った業者から購入できます。

  • 太陽光発電を保守するためのメンテナンスとは?定期点検は本当に必要なのか

    太陽光発電システムの導入をお考えの方の中には、「太陽光発電システムは設置後は何もしなくても発電し続けてくれる」という間違った認識をお持ちの方もいらっしゃると思います。

    太陽光発電システムは定期的にメンテナンスを行う必要があり、それを怠ると故障や発電量の低下につながってしまうこともあります。
    そのため、太陽光発電システムを導入した場合には必ずメンテナンスをしなければなりません。

    なぜ太陽光発電システムにメンテナンスが必要なのか?、どのようなタイミングでメンテナンスを行えば良いのか?など、太陽光発電システムのメンテナンスについて分からないことが多い方も少なくないと思います。

    ここでは、太陽光発電システムのメンテナンスについて詳しく解説していきます。

    太陽光発電にメンテナンスが必要な理由

    太陽光発電システムで保守管理が必要な理由

    太陽光発電システムにメンテナンスが必要な理由には、以下のようなものがあります。

    ①法律によって義務化されている

    非FITといわれる売電を目的としない50kW以下の自家消費型太陽光発電システム以外は、2017年4月から施行されたFIT法の改正法である改正FIT法により、メンテナンスが義務化されました。

    また50kW以上の太陽光発電システムについても、売電を目的としている・していないに関わらず「電気事業法」によってメンテナンスの義務化が定められています。

    さらに定期的なメンテナンスや点検を行う以外に、その内容をレポート化して保存しておくことも義務付けられています。

    このように、一定以上の規模の太陽光発電システムについては、法律によってメンテナンスが義務付けられています。

    ②発電量の低下や故障を防ぐため

    太陽光発電システムの中でも故障する確立が非常に高い機材は、パワーコンディショナ」です。パワーコンディショナの換気フィルターはごみやほこりで目詰まりを起こしやすい以外にも、ヒューズ切れによって発電量が非常に低くなったり、発電できなくなってしまうこともあります。

    パワーコンディショナ以外の部分も定期的に保守点検やメンテナンスを行っておくことで、故障を早い段階で発見することができたり、発電量の低下を防ぐことができます

    ③モジュールの清掃

    太陽光発電システムのモジュールは、比較的耐性が高い装置ではありますが故障やトラブルを起こす可能性が全くないわけではありません。

    モジュールの故障やトラブルの原因となるのは、豪雨や台風、落雷や大雪などの自然現象によるものがほとんどです。

    このような自然災害によって太陽光パネルの架台や太陽光パネル自体が破損してしまうことが考えられますね。

    また、モジュールに汚れが付着してしまうとトラブルの原因となります。

    鳥の糞がモジュールに付着してしまい、長期間その部分が陰になった状態が続くと、モジュールの発電部分が損傷してしまいます。

    太陽光発電システムは、汚れが重なると発電できるエネルギー量が徐々に低下していきます。

    このようなモジュールの汚れによる損傷や汚れの蓄積を防ぐために清掃することも、太陽光発電のメンテナンスの一環です。

    ④安全性を確保するため

    メンテナンスを行う重要な理由に、安全性の確保があります。

    メンテナンスを怠ってしまうと、非常に危険な事故を起こしてしまう可能性が高くなります。

    例を挙げると、太陽光発電システムの部品である太陽光パネルや架台などのさまざまな部材が正しく設置されている場合には、強風などの影響で飛ばされてしまうことはまずありません。

    しかし経年劣化によるボルトのゆるみや、固定が甘くなっている場合には風でパネルが飛ばされてしまい近隣の住宅や通行人に危害を与えてしまう可能性が出てきてしまいます。

    このような事故は、定期的にメンテナンスを行うことで防ぐことができます。

    メンテナンスの対象となる機器とその内容

    定期的に行うメンテナンスの対象となる太陽光発電システムの機器は、パワーコンディショナや太陽光パネル以外に架台、ブレーカー、接続箱、集電箱、配線、電力量計があります。

    これらの具体的な点検方法には、目視と測定があります。

    目視では、太陽光発電システムの機器や部品に錆や汚れ、ボルトや留め具のゆるみやはずれなどの異常が無いかを目で見てチェックを行います。

    測定では、太陽光発電システムにメーカーが公表している数値の電気が流れているかどうかや、発熱や電気の漏れがないかを測定機器を用いて測定します。

    メンテナンスはどのタイミングで行えば良いのか

    太陽光発電システムのメンテナンスの重要性についてはご理解いただけたと思いますが、ではどのようなタイミングで保守点検やメンテナンスを行えば良いのかという疑問が湧いてきた方も多いと思います。

    ここでは、太陽光発電システムの保守点検やメンテナンスを行うタイミングについて解説していきます。

    定期点検の場合

    定期点検とは文字通り定期的に行う保守点検やメンテナンスのことを言いますが、これらを行うタイミングには初期不良を行う設置後の1年目と、それ以降は4年ごとに行うべきであるとされています。

    特に1年目の初期不良を見つけるためのメンテナンスと、多くのメーカーの10年の保証期間が切れる直前の9年目のメンテナンスは、念入りに行うことをおすすめします。

    ただしこの点検を行うスパンは最低限のものなので、できればもう少し短いスパンでメンテナンスを行うと良いでしょう。

    設置状況に応じた点検の場合

    海岸から200メートルから500メートル程度の地点を重塩害地域といいい、このような場所に太陽光発電システムを設置している場合には、他の場所に設置している場合よりも設備にトラブルが起こりやすいため、メンテナンスを前述のスパンよりもこまめに行う必要があります。

    重塩害地域だけではなく、降雪地帯や雷が多い地域に太陽光発電システムを設置している場合にも、重塩害地域と同様に短いスパンでメンテナンスを行う必要があります。

    自然災害が起こった場合

    豪雨や台風、落雷などの自然現象にに見舞われた場合には、まず自主点検を行い異常が無いかを確認することが重要になります。

    ねじが緩んでいたり、強風やそれに伴う飛来物によって太陽光発電システムの機材や部品が損傷している可能性があるためです。

    このような点検を怠ったことが原因となって事故が起こってしまった場合には、設置者の責任が問われることになるため、自主的なメンテナンスおよび保守点検は欠かすことができません。

    メンテナンスにはどれくらいの費用が掛かる?

    10kW未満の太陽光発電システムをメンテナンスする場合に必要な費用は、経済産業省の「平成30年度以降の調達価格等に関する意見」によると1回当たり2万円程度となっています。

    しかし、パネルの設置枚数や屋根の角度などの条件の違いによって費用は変わるため、事前にメンテナンス業者に見積もりを依頼することをおすすめします。

    また屋根に太陽光パネルを設置している場合には、メンテナンスに必要な費用以外に足場代が必要になります。

    それ以外にもメンテナンスで不具合が見つかった場合には修理費用が、太陽光パネルの汚れがひどい場合には洗浄費用がそれぞれ必要となります。

    このように、メンテナンス費用以外にも必要な費用がかかる可能性があることを覚えておくようにしましょう。

    太陽光発電のメンテナンスは自分ではできない?

    太陽光発電システムのメンテナンスには、自分でできることと必ず業者に依頼しなければならないことの2つがあります。

    ここでは自分でできるメンテナンスと、業者に依頼するべきメンテナンスについて解説していきます。

    自分でできるメンテナンス

    自分で行うことができるメンテナンスは、目視で行う日常点検です。

    日常点検を行うポイントは以下の通りです。

    • 接続箱に腐食や汚れがないか
    • パワーコンディショナの外箱に破損や腐食はないか
    • パワーコンディショナにエラーメッセージが出ていないか
    • パワーコンディショナの動作音に異常はないか
    • 接続箱の距離間隔は十分か

    このような目視による点検は日常的に行うことが望ましいのですが、それ以外の豪雨や台風、地震などの自然災害に見舞われた場合にはすぐにこのような点検を行い、異常がないかを確認するようにしましょう。

    自宅の屋根に設置されている太陽光発電の場合には、このような点検は行いやすいのですが、投資用太陽光システムを遠隔地に設置している場合には自分で現地まで行くことが難しく、また規模が大きくメンテナンスに人手が必要になるため、太陽光発電業者にメンテナンスを依頼すると良いでしょう。

    自分で目視によりメンテナンスを行い異常を発見した場合には、自分で修理しようとせずにすぐに業者へ連絡して診てもらうようにしましょう。

    また、投資用太陽光発電システムを広い土地に設置している場合には、草刈りも重要なメンテナンスのひとつとなります。

    この草刈りを行うと、伸びた草が太陽光パネルに影を落として発電量を低下させてしまいます。

    自分で草刈りを行える規模の太陽光発電システムであれば、草刈り程度は自分で行うとランニングコストを節約することができます。

    業者に依頼するべきメンテナンス

    自分で行うことができないというよりは、行ってはいけないメンテナンスもあります。

    このような太陽光発電システムのメンテナンスは、迷わず業者に依頼するようにしましょう。

    業者に依頼するべきメンテナンスの最たるものは、「電気系統や電気点検に関わる作業」です。

    このような作業は定期点検の作業の大半を占めるので、メンテナンス作業の大半はやはりメンテナンス業者に依頼することになります。

    このような電気系統や電気点検に関わるメンテナンスを自分で行おうとした場合、太陽光発電システムの故障を招いてしまったり、感電してしまったりするリスクがあるため、自分では絶対に行わないようにしましょう。

    また、太陽光パネルの洗浄も自分では行うことができません

    水で洗い流すだけなので自分でもできるのではと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、太陽光パネルを水道水で洗浄してしまうと太陽光パネルに水垢やカルキが残ってしまい発電量の低下などの悪影響を与える可能性があります。

    そのため、太陽光パネルの洗浄も専門の業者に依頼すべきメンテナンスです。

    メンテナンスを怠るとどうなる?

    ここまで、太陽光発電システムのメンテナンスの重要性や費用などについて解説してきました。

    では、このメンテナンスを怠ってしまうとどのような事態になってしまうのでしょうか。

    ここでは、太陽光発電システムのメンテナンスを怠った場合に起こりやすいトラブルについて解説していきます。

    ①小動物による損壊の被害

    太陽光発電システムの設備内に小動物が侵入し巣を作ったり、ケーブルを嚙み切ってしまうという被害を受けてしまうことがあります。

    このようにケーブルを切断されてしまうと火災の原因になってしまう危険性があります。

    ②ホットスポット現象

    ホットスポット現象とは、何らかの原因で太陽光パネルに汚れが付着してしまいその部分が発熱してしまう現象のことを言います。

    主に枯葉や鳥の糞などがホットスポット現象の原因となることが多く、ホットスポットが発生してしまうとセルが破損してしまうリスクがあります。

    このホットスポット現象を防ぐためには、定期的に太陽光パネルの洗浄を行うことが有効な対策となります。

    ③PCSエラー停止

    PCSとはパワーコンディショナのことで、このパワーコンディショナが何らかの原因によって停止してしまうことをPSCエラー停止といいます。

    パワーコンディショナは直流の電気を交流の電気に変換して家庭などで利用できるようにするものなので、このPCSエラー停止が起こってしまうとPSCエラー停止中に太陽光パネルで発電した電力を交流に変換することができず、その分の電気を無駄にしてしまうことになります。

    ④雑草などにより日照不足が起こり発電量が低下する

    メンテナンスの中には、除草作業も含まれます。

    除草作業を怠ると雑草が太陽光パネルに影を落とし、太陽光を遮ってしまい発電量が低下してしまうこともあるでしょう。

    広範囲に太陽光パネルを設置している場合には草刈り機や除草剤を利用するのが一般的ですが、中には雑草を食べるヤギを太陽光パネルを設置している場所で飼育し、雑草を取り除くという方法を用いている人もいます。

    メンテナンスを怠った場合に起こる不具合の修理にかかる費用

    メンテナンスを怠ると、不具合が起こる可能性が高くなります。

    このような不具合が起こった場合には修理をしますが、当然費用が必要。

    太陽光発電システムのメーカーや種類により修理費用は異なりますが、大体の修理費用の例を挙げていくと、太陽光パネルの修理や交換にかかる費用は太陽光パネル1枚当たり10万円から15万円程度、パワーコンディショナの修理や交換が必要鳴った場合の費用は工事費込みで10万円から40万円程度となります。

    太陽光発電システムに異常が生じた場合には、このように高額の修理費用が必要になるため、定期的にメンテナンスを行い破損や異常が小さいうちに修理を行うことで、修理費用を安く抑えることができる可能性が高くなります。

    定期的なメンテナンスは太陽光発電の寿命を伸ばすために必要

    太陽光発電システムも機会である以上、経年劣化していきます。

    太陽光発電システムの法定耐用年数は17年となっていますが、メンテナンスを短いスパンで定期的に行い異常を早期に発見することで、寿命をのばすことができます

    太陽光発電システムの寿命を伸ばすためには、定期的なメンテナンスを欠かすことはできません。

    まとめ

    ここまで、太陽光発電システムのメンテナンスの方法やメンテナンスを怠ると起こる不具合、メンテナンスの適切な頻度などについて解説してきました。

    太陽光発電システムの発電量を低下させたり、事故などをおこしたりしないためにもメンテナンスが非常に重要であることがお分かりいただけたと思います。

    メンテナンスには当然費用がかかるため、太陽光発電システムの導入を検討する際にはこの費用もランニングコストとして計上し、収支計算を行ってマイナスにならないよう綿密な計画を立てるようにしましょう。