“投資” として野立て太陽光発電を検討中の方!
太陽光発電を始めるには新しく設備を購入するしかないと思っていませんか?
選択肢はそれだけではありません!
すでに誰かが購入した太陽光発電設備一式を中古として購入することができます。
中古と聞くと「安い・古い」というイメージが湧いてくるかもしれませんが、実は中古の太陽光発電は今から購入しても売電価格は「稼働当時のまま」なんです!
中古の太陽光発電には他にも魅力的なポイントがたくさんあります!
今回の記事ではメリットとあわせて、デメリットや留意点もご紹介しています。この機会に中古の太陽光発電に対して知識を深めましょう!
中古太陽光発電とは?
中古の太陽光発電とは、別の人が以前建てた太陽光設備が残っている状態で土地ごと買い上げるというものです。
「持っていた発電所を売るってことは、利益が出ていないのかな……?」
と中古の太陽光発電所に心配される方はいますが、事業を一本化するため手放したい人や、いざ購入したけれど管理が行き届かなかった人、他の事業のため現金が必要になった人、などの理由から売却する方もいます。
そのため、中古だからといって不安になる必要はなく、かえって中古は実績も分かるなどのメリットがあるのでおすすめです!
中古太陽光発電のメリット
中古太陽光発電所ならではのメリットをまとめてみました。市場で人気を集める理由を確認しましょう。
事業計画のたてやすさ
既に稼働を開始している太陽光発電は、事業計画がとても立てやすいです。
例えば、稼働を開始してから1年以上たっている場合には1年でどの程度発電することができるのか、初期費用の回収にはどのくらいの期間を見積もれば良いのか、簡単に予想することができます。
過去の発電量を見ることで、「立地条件に対して予想以上に利回りが良かった」だとか「思ったよりも発電量が少ない」などと意外な発見もあるかもしれません。
あくまで予測である建設前のシュミレーションよりも既に実績のある発電所ならば安心して計画を立てられますね!
高額な売電価格の可能性
政府が売電価格を固定するFIT制度では毎年固定価格が下落し続けています。例えば、10kW以上の太陽光発電の場合、2016年には33円+税だったのが、2023年には9.5~10円+税に下落しています。
太陽光投資を始めたい方にとって下落は、収入が減ってしまうので辛いことですが、発電所を導入する時の初期費用も年々下がり続けています。
中古の太陽光発電なら、FIT価格は稼働したときの価格がその後20年間(住宅用は10年間)適用されるので、2016年に稼働した太陽光発電ならばその当時のFIT価格33円で売電することができます。2019年現在のFIT価格9.5~10円と比較すると、23円程度もの差があります!
昔も今も利回りはほぼ変わらない
産業用太陽光発電のパネル価格は、2012年には1kWあたり平均33万円以上でしたが、2022年には17万円にまで推移しています。約50%程度の値下がりです。
前述の通り売電価格は下がっていますが、その分設置価格も安価になっているため、新規に太陽光発電を始める方も利回り10%前後を維持できています。
減価償却への影響はあまりない
税金対策としても太陽光発電を始めたいという方は、「中古って税金対策としてどうなの……?」と疑問に思っていることでしょう!
中古太陽光発電でも減価償却は適用されます!
太陽光発電では法定耐用年数は17年と決められており、中古太陽光発電の法定耐用年数を決めるにはこの式を用います。
(法定耐用年数 – 経過年数)+(経過年数 × 20%)= 耐用年数
既に5年稼働している場合は、
(17-5)+(5×0.2)=13
となり、法定耐用年数が13年です。
1500万円の太陽光発電を購入した場合、定額法だと
(定額法と定率法がありますが、個人事業の場合は定額法のことが多いので定額法で計算しています)
17年の場合 1500÷17=約88万円
13年の場合 1500÷13=約115万円
115−88=27万円の節税効果があります。
すぐに発電・売電を開始できる
中古物件は既に稼働を開始しているものを引き継ぐだけなので、必要になる工事のステップを全て飛ばし、自分の手元に来た瞬間から稼働できます。
新築物件は、基礎から施工する場合は3ヶ月から半年ほどかかってしまうのですが、中古では名義変更などの手続きさえスムーズにいけば簡単に契約を終えることができます。
なるべく待たずに早く始めたい方や、設置工事にかかる費用を抑えたい方にはピッタリの方法です。
中古物件と新規物件の参考価格例
そして中古物件の場合は、以下のような購入価格になるケースもあります。(複数の太陽光発電投資物件サイトを参考)
例(実際に存在している商品・価格ではありません)
・出力80kw
・年間発電量10万kwh
・年間売電収入約300万円
・売電単価32円
・故障無し
物件価格3000万円~3500万円台で、販売されているケースが見受けられます。初めて太陽光発電を購入する方にとっては、非常に高額だと感じる所です。しかし、出力80kwとなりますと、年間の売電収入が住宅用とは1桁違います。
その分融資の返済額も大きくなるのでお得なのかどうか悩ましいところですが、実際にはこの価格に施工費用なども合わさるのでお得な物件だと言えます。
ちなみに、新規で土地を購入し、太陽光発電設備の施工・設置を発注しますと、以下のような費用が掛かります。
例(実際に存在している商品・価格ではありません)
・出力80kw
・設備と土地の費用
・施工費用(既に設置されていることが多く、設備費用に含まれやすい)
・諸経費
購入費用:3000万円台
中古物件と極端に価格差が生じるケースは少ないです。しかし、2019年に新規設備を購入しますと、売電単価が18円となりますから、相対的に費用負担が大きくなりやすいともいえます。
中古太陽光発電のデメリット
FIT制度(固定価格買取制度)の適用期間
既に稼働してしまっている以上、たとえ持ち主が変わったとしても買取期間がリセットされることはありません。稼働開始してから既に7年経っている場合には、固定価格の買取期間は残り13年になります。
FIT価格の買取期間が終了した後は、自分で電力会社と契約を結ぶ、もしくは自家消費に切り替えて蓄電していくという方法があります。
産業用の場合は規模によっては自家消費だけでは使い切れない場合もあり得ます。
せっかく発電した電気を無駄にするのはもったいないので、恐らく電力会社と契約を結ぶことになりますが、売電価格がFIT制度当時よりも多少下がることを覚悟しておかなければなりません。
およそ8〜12円に設定されていて、多くの会社はすでに買取価格を公表しています。それぞれ異なるプランや加入条件が細かく設定されており、自分の家庭が条件をクリアしているのか確認した上で電力会社を選びましょう。
新電力会社・旧一般電力会社が買電しており、下の表には旧一般電力会社の売電価格を簡単にご紹介します!
事業者 | 買取価格(円/kWh) |
北海道電力 | 8円 |
東北電力 | 9円 |
東京電力 | 8.5円 |
中部電力 | 7〜12円 |
北陸電力 | 8円(毎月)15,000円〜30,000円(毎月定額) |
関西電力 | 8円 |
四国電力 | 7円 |
中国電力 | 7.15円 |
九州電力 | 7円 |
沖縄電力 | 7.5円 |
劣化や故障トラブル
多くの中古物件は減価償却が理由で売却に出されていることが多いですが、中には故障していることが原因で売りに出された物件もあります。
とはいえ、太陽光発電は20~30年持つほどの耐久性があり、パワーコンディショナーという必要機器も10年程度の耐久力があるので、数年で故障することは頻繁にはないと考えられます。
それでも発電環境に問題があるというパターンもありえるのでオーナーさんに確認しておく必要があるでしょう!
前オーナーが点検を怠っている場合などは購入した後にもう一度点検・清掃を行う必要があったり、故障していた場合は修理・交換もありえます。
現地調査なども大切なポイントです。
名義変更が複雑で時間がかかる
名義変更は複雑で、必要な書類がたくさんあります。
その上、相手側に用意してもらう書類もあるため、スムーズに進みにくい、面倒な工程と言えます……。
中古太陽光発電の売買なら仲介サイト「SOLSEL(ソルセル )
「中古太陽光発電所を購入したいけど、何から始めたらいいのか分からない。」「リスクについてしっかり理解して太陽光発電投資を始めたい。」という方におすすめなのが、「SOLSEL(ソルセル)」です。
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セミナーでは、独学では難しい太陽光発電投資のノウハウを解説。収益が出る物件の選び方や、太陽光投資の失敗例と対策、減価償却や消費税還付などの節税効果について、初心者でも分かりやすく説明してくれます。専門家に何度でも質問できるから、疑問は100%解消できますよ。
購入を決めた場合には、セミナーだけの非公開物件紹介や、発電所運営にかかる税務・各種申請手続き無料など、サポート体制が充実しています。
もちろん、まずは説明だけ聞いてみたいという方でも参加できますので、お気軽に無料セミナーに参加してみてくださいね!
中古太陽光発電に関するよくある質問
中古太陽光発電所の購入を考えている方が気になる点についてまとめました。
中古で太陽光発電所を買うとすぐ設備の寿命が来る?
すぐに発電ができなくなる可能性は低いです。
太陽光発電設備の法定耐用年数は17年となっていますが、太陽光パネルの寿命は30年以上と言われており、実際に稼働している太陽光発電所もあります。
例えば、1984年から稼働している佐倉ソーラーエネルギーセンターでは、京セラの太陽光パネルが使用されており、36年目の2021年時点で出力低下率17.2%という高水準で稼働を続けています。
ただし、パワーコンディショナ―などの電気設備は、10年程度で寿命を迎えるものがありますので、途中で交換が必要です。
中古太陽光発電所のFIT期間終了後はどうなる?
FIT期間は20年で終わってしまいますが、上記の通り太陽光パネルの寿命は長いので、それ以降も発電は続けられると考えられます。FIT終了後の選択肢は以下のようなものがあります。
- 大手電力会社へ売電を続ける
- 新電力会社へ売電を続ける
- 自家消費する
- 太陽光発電所を売却する
- 太陽光発電所を撤去して土地を売却する
電力会社への売電を続ける場合、FIT価格よりも売電価格は低くなると考えられます。大手電力会社(東京電力など)よりも、新電力会社の方が売電価格は高い傾向があるので、一緒に検討すると良いでしょう。
また、近隣に自社の施設があれば、電力の自家消費をすることで電力会社から購入する電気を減らせてコスト削減になります。蓄電池を導入すると、さらにエネルギー効率が高まるのでおすすめです。
太陽光発電所や土地を売却することもできます。
中古で太陽光発電設備を購入した後、また売却できる?
中古の太陽光発電所は需要が高くなっているので、また売却できる可能性が高いです。
ただしFIT期間が終了している太陽光発電所の販売価格は下がると思われます。FIT期間中に初期費用の元を取れるかどうか、シミュレーションで確認しておく必要があるでしょう。
まとめ
ここまで、中古太陽光発電のメリット・デメリットを解説しました。
多額の資金が必要になる産業用太陽光発電はなかなか手が出しづらい投資商品かもしれません。しかし、中古のメリットを上手く活用できれば資金を抑えてなお、利益を生み出すことは十分に可能です。
いくつか気を付けなければいけないポイントもあったかと思いますが、その中でも最も大切なことは、購入する前に下見に行き、その状況や傷、故障、劣化具合などを自分の目で確認することです。
中古太陽光発電のメリット・デメリットを知った上で賢く投資をしましょう!