太陽光発電所のO&Mや保守点検で、ドローンを活用している所を見たことありますか?
まだまだ、ドローンを使っている光景は見たことがないかもしれませんが、着実に増えつつあります。
しかし、ドローンによる点検は発展途上ということもあり、利便性やデメリットが知られていないのが現状です。
そこで今回は、ドローンを使った保守点検のメリットとデメリットを比べて、「導入したほうがいいのか」を考えていきます。
「できれば費用を抑えた、効率の良いメンテナンスを求めてる……!」という方は必見。
太陽光発電所のメンテナンスや保守管理でドローンが使われる理由とは?
最近ではドローンの普及も進み、様々な活用方法があります。
農林水産省が作成したデータによると、
参考文献:ドローンビジネスについて(PDF)
2016年に比べて、ドローンに携わる人がかなり増加しています。
また、ドローンを活用したサービスの市場規模は、
2016年に65億円なのに対して2019年には4倍近くまで伸び、279億円という推移をたどっています。
太陽光発電に関するドローンビジネスも本格化し、人間では限界があるメンテナンスを簡単に行ってくれるというメリットがあります。
温度によって識別するサーモカメラによって、発電効率が良くないパネルを発見したり、コネクターの接続不良の検出だったり、様々なメリットが挙げられます。
ドローンによって、発電量の低下などの問題を素早く発見できることが最大のメリットです。
早めに対応できれば、少ない修理費用で済んだりなど数々の恩恵がありますからね。
ドローンによる保守管理での問題点
メリットを知ってしまうと、ドローンによる保守点検は良いことだらけ!と思ってしまいますが、突風や突然の故障のせいで墜落していしまうという事態も考えられます。
実際に、ドローンの普及に伴い、ドローンの墜落事故も増えているのです。
こちらは事故の一例になります。
パネルや人に当たらなかったことが不幸中の幸いです……。
「パネルの不具合をチェックするつもりが、パネルを壊してしまった」
「ドローンの墜落で、物や人に当たってしまった」
と、なったらその責任や費用はドローンを導入した本人が負わねばなりません。
空の上からパネルを一斉にチェックできるというのは、非常に効率的で画期的な手法です。
しかし、あまり安易に考えず、保険に加入したり、墜落した時を想定して飛行ルートを決めるなどの対策をしておく必要がありますね。
現在、ドローンの保険は人や物に損壊を与えた場合の補償を行ってくれるエアロエントリーDJI保険というものがあるので、チェックしてみてください。
ドローンによる保守点検を上手く活用すれば、今まで人力で3日かけて行っていた作業をわずか1日に短縮できます。
「利点は多いので、事故のリスクがあるから……」
とネガティブにならず、墜落や衝突を回避するよう工夫すれば、保守点検の作業時間とコストを短縮することができます!
ドローンを使ったメンテナンスや保守管理をしている会社の状況
国内企業で、ドローンによる太陽光発電の保守点検をしている会社があります。
その会社は、株式会社スカイロボット。
清掃ロボットを作っており、中でも「SOLRIDER(ソルライダー)」というドローンが保守点検にはうってつけです。
この保守点検サービスは、ドローンのサーモカメラによる監視とパネル清掃が含まれています。
パネル全体の清掃で、パネルの不具合や影以外の温度差要因を排除した後に、上空からサーモカメラを使って不具合を検知します。
やはり、肉眼で確認するより、温度が高いホットスポットやクールスポットを発見することに優れているので、スムーズな保守点検ができます。
さらに、不具合のあるパネルにペイント弾を付けてマーキングすることにも対応しています。
また、太陽光パネルの洗浄力の強さも特長的です。
水の使用量が通常の8分1なのにも関わらず、雨風によるパネルの汚れ、積雪、鳥の糞、花粉、そして噴火による降灰まで清掃してくれます!
太陽光パネルの定期的な清掃は、太陽光発電システムの耐久性にも影響するので、環境による発電効率の低下を避けたい人にはぜひおすすめです。
太陽光のパネル点検・清掃が、ドローンを活用しながらも5万円と比較的に安価なのも嬉しいポイント。
保守点検について困っている方は、チェックしてみる必要はありそうです!
「発電所が遠くにあって管理が大変……」という方であれば、ドローンによる点検を導入してみてはいかがでしょう?